国内

ワクチン後遺症に苦しむ女性たち「経血が青くなった」「早期閉経した」の報告も

(写真/GettyImages)

経血が青くなった女性も(写真/GettyImages)

 子宮筋腫や生理痛、更年期に伴う不定愁訴など、いわゆる「婦人病」と呼ばれる女性特有の病気は多い。「新型コロナワクチン後遺症」もまた、その一種ではないのか──そんな疑いを持ちたくなるほど、苦しんでいる人は女性が多い。

「女性79.9%、男性19.9%」──これはツイッターで実施されたワクチン後遺症患者412人を対象に行ったアンケート回答者における男女の割合だ(2023年2月7日現在の結果)。後遺症の症状に苦しむ当事者たちがインターネット上で情報収集や意見交換をする「新型コロナワクチン後遺症患者の会」の会員数も女性195人に対して男性68人と圧倒的に女性が多い。

 どうして“ワクチン後遺症”に女性が多いのか。その謎を解くひとつのカギはワクチンの性質にある。ファイザーやモデルナの「mRNAワクチン」は、ウイルスのたんぱく質の遺伝子の一部を体内に注入することで、新型コロナウイルスの表面に存在する突起状の「スパイクたんぱく」を体のあらゆる細胞に作り出す。そのスパイクたんぱくを体内の免疫細胞が認識するとウイルスへの抗体ができ、コロナの発症や重症化を防ぐという仕組みだ。だが、ここに落とし穴があると蒲田よしのクリニック院長の吉野真人さんが語る。

「スパイクたんぱくが体内に出現すると、全身の免疫機能がそれを“敵”と見なして攻撃する可能性があるため、生来の免疫機能に支障をきたす恐れがあります。ワクチン後遺症にはさまざまな症状がありますが、うつや自律神経失調症、記憶力低下やめまいなどの神経機能の異常は、スパイクたんぱくによって免疫異常が生じ、神経組織に炎症が起きることで引き起こされる可能性が大きい。

 そうした神経機能の異常が生じやすいかたがたの傾向として、日頃から鉄分やビタミンB群など大切な栄養素の欠乏がみられる場合が少なくありません。それらは神経伝達物質を合成するために必須の要素で、実際に患者の血液を調べると鉄分とビタミンB群などが足りていないという結果になる例が大部分です」

青い血が出ても「異常なし」

 接種後に女性特有の病気を発症する事例もあるという。

「後遺症研究会には、複数の婦人科の医師たちから接種後に生理不順や生理過多、無月経や不正出血といった婦人科系の不調を訴える患者が日増しに増えているという報告が上がっています」(吉野さん)

 その中には、これまでに類をみないような症例もある。ワクチン後遺症患者を診察する、大阪肛門診療所副院長の佐々木みのりさんが言う。

「当院の患者さんの娘さんの話です。医療従事者である26才女性で、2021年4月にファイザー製ワクチンを接種した後から生理の経血が青くなったというのです。その写真を見せてもらいましたが、確かに濃い藍色で静脈血の色とも異なり、見たことのない血の色だった。当院のスタッフともども、大きな衝撃を受けました」

 それから半年ほど青い経血の生理が続き、勤め先の内科や婦人科で検査したものの異常は見つからなかった。

「次に受診した大学病院の婦人科でも異常なしと診断され、結局何の治療も受けられなかったそうです。彼女はワクチン以外に原因が考えられないと厚生労働省に訴えたそうですが、たらい回しにされた挙げ句、国への副反応報告もしてもらえなかった。その後半年ほどで赤い経血に戻り、体調にも異常はないそうですが、理由もわからず、治療も受けられなかった当時は強い不安を感じたと話しています」(佐々木さん)

関連記事

トピックス

“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
6月15日のオリックス対巨人戦で始球式に登板した福森さん(撮影/加藤慶)
「病状は9回2アウトで後がないけど、最後に勝てばいい…」希少がんと戦う甲子園スターを絶望の底から救った「大阪桐蔭からの学び」《オリックス・森がお立ち台で涙》
NEWSポストセブン
発見場所となったのはJR大宮駅から2.5キロほど離れた場所に位置するマンション
「短髪の歌舞伎役者みたいな爽やかなイケメンで、優しくて…」知人が証言した頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の“意外な素顔”と一家を襲った“悲劇”《さいたま市》
NEWSポストセブン
反日的言動の目立つ金民錫氏(時事通信フォト)
韓国政権ナンバー2・金民錫首相の“反日的言動”で日韓の未来志向に影 文在寅政権下には東京五輪ボイコットを提起 反日政策の先導役になる可能性も
週刊ポスト
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
さいたま市大宮区のマンション内で人骨が見つかった
《さいたま市頭蓋骨殺人》「マンションに警官や鑑識が出入りして…」頭蓋骨7年間保管の齋藤純容疑者の自宅で起きた“ある異変”「遺体を捨てたゴミ捨て場はすごく目立つ場所」
NEWSポストセブン
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン