映画『銀平町シネマブルース』

映画『銀平町シネマブルース』(c)2022「銀平町シネマブルース」製作委員会

小出:すべて耳に入っていましたよ。自分はすぐに会見を開きたいと思っていたんです。報道の中には誤っている点がかなりありましたから、そこは自分の言葉で訂正したかった。歯がゆかったですね……。

 でも、何より世間を騒がせてしまったことや、ご迷惑をかけてしまった本当に多くの皆さんに謝りたいという想いが日々強くあったので、ぼくはずっと記者会見を開く心づもりでいました。でも諸事情があって、それは叶いませんでした。決して逃げ回っていたわけではないんです。

山田:小出クンと話したことがあるかたは、わかっていたと思いますよ。今日もそうですけれど、いつもフランクに、いろいろなことを話してくれるかたですから。歯がゆかったというお気持ちは私にもよくわかります。あの頃は、お寺で修行や畑仕事をするようにアドバイスをくださったかたがいらしたんですよね。実際、そういうところまで追いかけた報道もありました。

小出:はい、やらせていただきました。自分を見つめ直すために必要なことだったと思っています。

これまでやってこなかった役柄や作品は引き受けるべきと思っている

山田:なんだかまた涙が出てきちゃいます。映画のお話をしましょう! 2月10日に公開された『銀平町シネマブルース』、拝見しました。すばらしい役者さんに囲まれて、劇中でも映画をこよなく愛する皆さんと、その中心にいらっしゃる小出クンが実際の小出クンと重なりました。多くの皆さんに見ていただきたいです。渡辺裕之さん(享年66)が映写技師の役で出演していらっしゃいましたね。

小出:そうなんです。昨年11月の舞台『「日本昔ばなし」貧乏神と福の神〜つるの恩返し〜』では奥さまの原日出子サン(63才)とご一緒したりと、とてもご縁がありました。渡辺さんとは印象深い2人のシーンもあったので……。そして『日本昔ばなし〜』には、本当は仲本工事さん(享年81)が出演する予定でしたから……どちらも、非常に思い出に残る作品となりました。

山田:どちらの作品も、あのまま小出クンが無傷で俳優業を続けていたら出会わなかったかもしれませんね。

小出:そうかもしれません。舞台では、仲本工事さんの代役で急遽出演が決まった生島ヒロシさん(72才)をはじめ、俳優さんが本業でないかたや、お笑い芸人さんたちも日替わりで出てくださいました。確かに、ぼくにとっては、新鮮な出会いだったかもしれません。

 題材も新鮮でした。いろいろあって活動を再開してからの自分っていうのは、これまでやってこなかった役柄や作品に挑戦しなきゃと思いますし、そういう役が来たときには引き受けるべきだとも思いますし。

関連記事

トピックス

都内の人気カフェで目撃された田中将大&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより))
《ファーム暮らしの夫と妻・里田まい》巨人・田中将大が人気カフェデートで見せた束の間の微笑…日米通算200勝を目前に「1軍から声が掛からない事情」
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト)
《横綱昇進》祖父が語る“怪物”大の里の子ども時代「生まれたときから大きく、朝ご飯は2回」「負けず嫌いじゃなかった」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヤクザが路上で客引きをしていた男性を脅すのにトクリュウを呼んで逮捕された(時事通信フォト)
《ヤクザとトクリュウの上下関係が不明に》大阪ミナミでトクリュウを集めて客引き男性を脅して暴力団幹部が逮捕 この事件で”用心棒”はどっちだったのか 
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン