山田:だからこその味というか、哀愁というか、『日本昔ばなし〜』では小出クンが和服姿で屋根の上に寝そべってる!とか、『銀平町〜』でも、え? 小出クンがホームレスみたいになってる!とビックリするようなシーンもあって。でも、どんなに汚い格好をしても、やっぱり小出クンは品がある!

小出:(笑い)こうして主演をさせていただけるというのは、以前よりも高いハードルを越えなければいけないですし、演技で引っ張っていかなければならないという責任も感じます。自分がエンターテインメントの世界で働く姿を改めて多くのかたが見てくださっているので、演技以外の行いも含めて、非常に気をつけるようにもなりました。

山田:これまで、分け隔てなく、人間関係を築いてきたことは小出クンの長所でもあります。でも、これからは少し選んでいただいて(笑い)。2月20日は39才のお誕生日ですよね。私、この5年半のことがあってよかったと小出クンが思える日が近いような気もしているんです。

小出:……いや、まだそれはないですね。でも、自分でもいつかそう思いたいんです。それはやっぱり自分ではなくて、周りのかたから言われるようになってから……ではないでしょうか。「ああいうことがあったから、こんなふうになれたじゃん」って言っていただけるようになることが、もちろん目標です。

山田:ファンの皆さん同様、私も小出クンの結婚による“ロス”が不思議なほど、ないんです。それよりもこれまで以上に応援させていただこうという気持ちでいっぱいです。お目にかかれて本当によかった!

小出:こちらこそ、です。ありがとうございました。

【プロフィール】
小出恵介/1984年2月20日生まれ。2005年日本テレビ系ドラマ『ごくせん』でデビュー。同年、映画『パッチギ!』に出演し注目を集める。以降、TBS系ドラマ『ROOKIES』、『JIN- 仁-』、『N のために』、フジテレビ系ドラマ『のだめカンタービレ』、NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』、映画『僕の彼女はサイボーグ』、映画『風が強く吹いている』など映画やドラマ、舞台などで幅広く活動。2020年8月に芸能活動を再開し、今作の映画『銀平町シネマブルース』は本格的な主演復帰作となる。

◇映画『銀平町シネマブルース』
かつて青春時代を過ごした銀平町に帰ってきた一文無しの青年・近藤(小出恵介)は、ひょんなことから映画好きのホームレスと映画館「銀平スカラ座」の支配人と出会い、バイトを始める。同僚や映写技師、映画館の常連客らとの出会いを経て、近藤はかつての自分と向き合い始める。2月10日より東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開中

構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

撮影/平野哲郎

※女性セブン2023年3月2・9日号

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