山田:今回すごくビックリしたのは、結婚を報道したネットニュースに投稿されていたファンの皆さんのコメントの多くが長文で、心からのお祝いと応援の言葉であふれていたことです。あんなに温かいコメント欄というのは、めったにないこと。しかも、ファンではないようなかたまで喜んでいらしたうえ、ことの成り行きをうっすら理解もしていらっしゃった気がします。
小出:本当にありがたいです。あれから5年半が経ちましたが、ぼくをずっと応援してくださっていたファンの皆さんには、本当に感謝しかありません。特に2018年12月にInstagramを開設してからは、そこにもたくさんの温かいコメントを頂戴していました。すべてを読ませていただきながら、背筋を伸ばしたり、前を向いたりするきっかけもいただいたのですが、それはSNSを通してのこと。
実際にファンの皆さんとナマでお会いすることになったのは昨年9月、『Bridal,my Song』という映画に主演させていただいたときの舞台挨拶でした。あのときはもう怖くて怖くて仕方がありませんでした。皆さん、マスクをされていたし、まだ客席から声を出せない頃で……「帰ってきてくれてありがとう」という想いも感じたし、まだちょっと探っているというか、どう向き合っていいか迷っていらっしゃるような独特な雰囲気も感じました。
ぼくとしても、ファンのかたの“感触”というのはいちばん気になっていたことなのですが、多くのかたが舞台挨拶を見に来てくださったことに正直ホッとしました。あの期間をずっと待っていてくれたかたがこんなに残ってくれていたんだなって。ファンの皆さんに対しては以前も、もちろんありがたいと感じていましたけれど、あの舞台挨拶でのことをきっかけに、前よりも何倍も何十倍も何百倍もありがたさと温かさで染みましたね。
山田:『ごくせん』第2シリーズ(日本テレビ系)のときからファンだった私にもいろいろな想いがありました。特に、芸能ニュースとして小出クンのことをレギュラーのように取り上げていた『バイキング』と『バイキングMORE』(フジテレビ系)に出演していたときは、擁護ではないけれど、小出クン側の立場を任された私と、ほかの出演者の皆さんとの間でちょっとした言い合いになりました。MCの坂上忍サン(55才)は「小出クンは、なんで会見を開かないの?」と言っていらしたし……。