『トラック野郎』に憧れて
若いころの万木議員
一方の万木市議は、県立の工業高校を中退後は映画シリーズ『トラック野郎』に憧れ、長距離運転手として全国で運送業務に携わってきた。1998年の長男誕生を機に政治家を志し、2009年に2度目の挑戦で高島市議会議員に初当選した。
「2015年に滋賀県会議員選挙に出馬しましたが落選。4期目の当選を果たした2021年、緊急事態宣言期間中に飲酒を伴う会食に同議会の市議と参加していたことが発覚し、それまで所属していた自民党会派は解散しました。プライベートではバンドを組んでいて、本人はボーカルとギター、MCの担当だそうです」(同前)
騒動の反響が冷めやらぬ中、昨年はさらなる疑惑の目が万木議員に注がれる。政務活動費(政活費)の虚偽報告が発覚したのだ。
昨年3月31日に調査旅費として約4万5140円の報告書を議長に提出。後の議会の調査で報告書の虚偽記載を認め、不正に受け取ったお金を返金した。だが、市議会は同僚市議への準強制性交の疑いで書類送検(前述の通り、不起訴)されたことや、報告書に虚偽記載して不正に政務活動費を受領していたことを問題視。「議員としての資質が欠如している」として、これまでに5回の辞職勧告決議案が可決。しかし、万木議員は現在も議員活動を続けている。