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羽生結弦、「チームシリウス」で経営者デビュー 弁護士、テレビ局員…裏から支える強力メンバーたち

荒川(右)と並んで募金活動を行う羽生(右から2人目)

荒川静香(右)と並んで募金活動を行う羽生(右から2人目。写真/共同通信社)

 彼にとって、氷上で「羽生結弦」を表現することは、プロ転向前も転向後も変わらないのだろう。ひたむきにスケートに取り組み、ファンを魅了し続ける一方、リンクの外では転向による大きな変化を迎えていた。

 2月26日には東京ドームで単独公演『GIFT』を成功させた羽生結弦(28才)。アイスショーはもちろん、羽生のYouTubeやSNSが多くのファンに見られるなど、その人気は衰えを知らない。

「彼自身、自分が『羽生結弦』という商品であり、優良コンテンツであることを理解しているのでしょう。特にマスコミ対応は“全方位外交”を展開しています。自分が人に“どう見られているか”と同時に、“どう見せていくか”も強烈に意識している」(スポーツ紙記者)

 それは羽生の「意識」の中での話だが、最近になって羽生の「立場」にも大きな変化があった。

「株式会社 team Sirius」

 これは、羽生のマネジメントや肖像権の管理を行う会社の名だ。会社自体は2013年に設立されたが、今年2月末、その会社の登記簿の役員欄に、取締役として「羽生結弦」の名が書き加えられた。羽生はひっそりと「経営者デビュー」を果たしていた。

「プロ転向時、規模の大きいマネジメント会社からの声かけも相当数あったそうですが、自分の意図する活動とかけ離れた仕事が舞い込むことを懸念したようです。自由が利かないというか……。羽生さんはケガも多く、持病の喘息もあるから、自分のペースで活動していく環境が必要と考えたのでしょう。自分の活動方針を自分で決めていくというのは、立派な“経営者”といえます」(スケート関係者)

 チームシリウスは、単独公演『GIFT』の主催者。当日、会場は3万5000人の観客で埋まり、ライブビューイングにも約3万人が足を運んで20億円規模のお金が動いた。

「羽生さんがアイスリンクに立つことで巨額のお金が動くことになる。ただしビジネス最優先というよりは、チャリティー活動に勤しんだりと、これまでの彼の活動方針は変わらないはず。今後、プロスケーターと経営者の二足のわらじをどう履きこなすのか、が注目されています」(前出・スケート関係者)

羽生と福岡をつなぐ名コーチ

 現在、羽生はYouTube動画の撮影や編集を自らの手で行っている。それでも、羽生1人でできることには限界があるため、いまの羽生を裏から支えるメンバーがいる。チームシリウスの代表取締役には、国内屈指の規模を誇る法律事務所に在籍するA氏の名前がある。

「法律事務所内での立場はかなり高位の『パートナー弁護士』。検事と裁判官の経験もあり、総会屋利益供与事件や脱税、贈収賄などの経済事件の捜査、公判に関与した、非常に有能な弁護士です」(法曹関係者)

 法律事務所のホームページを覗くと、A氏の取り扱い分野には「エンターテインメント・スポーツ」が含まれており、《スポーツ選手の権利の保全、各種企業によるスポーツ選手へのスポンサリング、広告出演や書籍への肖像使用に関する各種契約、(中略)豊富な知識及び経験に基づき法的サポートを行うことが可能》と記されている。

 羽生は以前から、写真の取り扱いについて慎重な考えを持っており、羽生の懸念をクリアするのには適任な最強弁護士なのだろう。本誌『女性セブン』はA氏に連絡を取ったが、「取材には対応していない」という答えだった。

 また、取締役に名を連ねるB氏も羽生が厚い信頼を寄せる優能な人材だという。B氏は九州のスケート連盟関係者で、取締役に就任したのは2017年のことだ。

「以前、羽生さんがカナダに拠点を置いていたときに、メディア対応を担っていたのがB氏です。羽生さんのお母さんの信頼も厚く、プロ転向前は競技会に、転向後はアイスショーに帯同して、マネジャーのような役割を果たしています。

 羽生さんのことを、『ゆづくん』と呼び、彼が子供の頃からの関係のようです。豪放磊落な面もある女傑。ただ、スケート連盟に関係している手前、特定の選手に肩入れするようなことはできないため、アマ時代は控えるところは控えていたようです。徹底していますよね」(前出・スケート関係者)

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