50代女性の約4割がサプリを常用
緑黄色野菜を食べれば、β-カロテンだけでなくその他のさまざまな栄養素を同時に摂取でき、それらが体の中で相互に作用することで、健康効果が得られる。だが、特定の栄養素だけを摂取しても、健康にはなれないことを示唆しているのだ。
「サプリメント」とは本来「補足、補充」を意味する英単語。すなわち、足りない栄養素を補うためにつくられたのがサプリだ。始まりは、脚気患者の血中のビタミン濃度が低いことがわかり、それを補おうとしたことだといわれている。
「ですが“脚気患者の血中のビタミン濃度が低い”という事実は“ビタミンが足りないと脚気になる”という結論には直結しません。実際には、それ以外の栄養素の不足や糖質の過剰摂取など、いくつもの要因が重なって発症するものです。
長年人気のDHAやEPAも同様です。青魚をよく食べている人が心筋梗塞になりにくいことから着目されましたが、“DHAやEPAだけを摂っても心筋梗塞のリスクが減る”という確認はされていません。サプリはあくまでも補助的な役割でしかなく、充実した食事に勝る健康法ではないのです」(北條さん)
※女性セブン2023年3月23日号
3つの「健康食品」の基準
サプリ、健康食品の実態