14年ぶりの優勝を飾った侍ジャパン(時事通信フォト)
在阪デスクB:だけど、不安要素もある。今年からセカンドにコンバートした中野(拓夢、26)がWBCでショートとして使われていたから、岡田監督は気が気じゃなかった。動きが真逆だから、ある程度の調整期間が必要になる。守護神候補の湯浅(京己、23)についても、「2か月近くWBCのボールでピッチング練習をやっていたわけやからな。戻ってきたら戻ってきたで簡単にはいかんやろ」と漏らしていた。
記者C:佐藤(輝明、24)も心配です。岡田監督のアドバイスで右足のステップ幅を少し小さくして、ミートポイントを昨季より少し前にした新打法に改良中ですが、オープン戦は14試合出場で打率.204、本塁打は1本(3月22日時点)と何とも言いがたい。体になじむまでもう少し時間がかかりそうです。4番の大山(悠輔、28)は輪をかけて不調で、打率は1割台で本塁打は0。岡田監督は、3月7日の韓国とのWBC強化試合では大山を全体練習に参加させず、甲子園に呼んで直接指導していました。就任直後から明言していたクリーンアップ固定の再考を匂わせ始めています。
デスクA:予想以上に評価が高いのがドラ1外野手の森下(翔太、22)。他球団のスコアラーが「打席での待ち方がいいし、変化球を打つのも巧い。1年目で大ブレークする可能性がある」と警戒を強めていた。
在阪デスクB:岡田監督は作戦能力に定評があるが、選手たちの調子が上がってこないことには白星を積み重ねるのは難しいはず。昨年のように開幕戦から連敗しないことがポイントになるな。
(第2回につづく)
※週刊ポスト2023年4月7・14日号