スポーツ

【プロ野球記者座談会】WBC後のシーズン「巨人のたっちゃん」原辰徳監督を襲うピンチの数々

原辰徳監督に待ち受ける困難とは?(時事通信フォト)

原辰徳監督に待ち受ける困難とは?(時事通信フォト)

 いよいよプロ野球のシーズンが開幕する。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の熱狂の裏側で穏やかじゃない事態になっていた球団も……。4人の現役記者を「緊急招集」。各球団のリアルな状況を語り合う。ここで巨人について。【全3回の第2回。第1回から読む

 * * *
スポーツ紙記者C:WBCでの活躍で、ラーズ・ヌートバー(カージナルス、25)が「たっちゃんブーム」を起こしましたが、巨人の“たっちゃん”こと原辰徳監督(64)はピンチですね。

在阪スポーツ紙在阪デスクB:上手いこと言うな(笑)。確かに正捕手の大城(卓三、30)はWBCの試合にほとんど出場できなかったし、準決勝のメキシコ戦でもポロポロはじいていた。ファームスタートになるんじゃないかな。

スポーツ紙デスクA:開幕投手に名乗りを上げていた菅野(智之、33)は、3月18日の日本ハム戦で先発したが、6回80球を投げる予定のところを右ヒジの張りで21球で降板してしまった。原監督は「しっかり調整してくれているとこっちは思っていたのに」と呆れていたよ。

 WBCの決勝戦で登板した戸郷(翔征、22)も疲労を抜かないといけない。そうなると、新外国人のグリフィン(27)あたりが開幕投手候補になるが、先発ローテーションを組むことすらままならない状況になっている。

スポーツ紙記者D:菅野は直球が140km台前半まで落ち、変化球中心のスタイルにモデルチェンジしています。正直、あまり期待はできないかと……。チーム内では後輩への当たりが強いらしく、そのことを番記者に愚痴としてこぼす選手もいます。かつてのエースがこの状況では、チームが一つにまとまりません。

デスクA:坂本(勇人、34)の状態も明らかにおかしいよな。例年オープン戦の成績は良くないけど、今年は打率0割台で打撃の内容は目も当てられない。迷いながら打っているように感じる。

 今年から就任したデーブ(大久保博元打撃チーフコーチ、56)との相性も悪そうだね。野球評論家・高木豊さんのYouTubeにデーブが出演した時、坂本について「スイングスピードが落ちている」と球団内の機密情報である具体的な数字まで出して指摘していた。坂本もいい気はしないはずだよ。

記者C:デーブコーチが提案して春季キャンプ中に巨人が取り組んでいたアーリーワークも、選手たちから「本当に必要なのか」と疑問の声も聞こえてきます。半ば強制的に全選手にやらせていましたが、選手個々によって、バットを振りたい時間帯は違いますからね。

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン