芸能

百恵さん、キルト生活35年目で「ポップな雰囲気」の新境地 待望の初孫誕生の影響も

おばあちゃんになってから1年(写真は2022年10月)

初孫の誕生で作品に変化も(写真は2022年10月)

 赤く艶やかないちごやりんご、色とりどりの小花や草木、ポップな水玉模様──いくつもの布地が見事に調和し、ひとつの世界観を作り上げている。このキルト作品の作者は、かつて「山口百恵」として絶大な人気を誇った三浦百恵さん(64才)だ。彼女の作品が多くの人々の目を惹きつけていたのは、キルト作家・鷲沢玲子さんの展覧会でのこと。鷲沢さんはキルト教室を主宰するだけでなく、著書も多く出版している、百恵さんが師とあおぐ人物。1988年より鷲沢さんに師事する百恵さんは、今年でキルト生活35年目となり、現在はプロ級の腕前だという。

 キルトとの出合いは、友人がプレゼントしてくれたキルトのおくるみで、当時、2人の息子―長男で歌手の三浦祐太朗(38才)と俳優の三浦貴大(37才)がまだ幼かったこともあり、「家の中で楽しめる趣味を」とキルトを始め、次第にその魅力の虜になっていった。

 夫の三浦友和(71才)を支え、家事や育児に追われる日々の中でも、時間を見つけてコツコツとキルト制作を続けてきた。

 2019年には三浦百恵名義で自身の作品集を発売し、20万部を超えるベストセラーになった。

 新型コロナの影響もあり、ここのところ新作の発表の場がなかった中で開催された今回の展示会。3年ぶりに百恵さんの待望の新作が登場したとあって、彼女の作品の前には、人だかりができる場面も見られた。そこで、長年百恵さんのキルトを見続けてきたキルト関係者たちが口にしていたのが、作風の変化だ。

「これまで百恵さんの作品は、ややクールで暗めの印象のものが多かったんです。彼女はアイドル時代も、どこか陰のある雰囲気でしたよね。それが百恵さんの魅力でもあったので、彼女の個性がキルトにも反映されているのだと思っていた。でも、今回は見るからに明るいポップな雰囲気の作品だったので、驚きました」(キルト教室関係者)

 突然の作風の変化の裏には、人生の大きな変化があった。この作品の制作中だったと思われる昨年3月、長男の祐太朗と妻で声優の牧野由依(37才)の間に第1子が誕生したのだ。百恵さんにとっては待望の初孫だ。

「近年、同年代の友人に続々と孫が誕生し、百恵さんはその都度心を込めて手作りのキルトをプレゼントしていました。そんな日々が続くにつれて自分も孫を抱ける日を心待ちにするようになったそう。キルトにかわいい赤ちゃんを望む気持ちがにじみ出ていたんでしょうね。

 生まれた初孫は女の子ですし、さくらんぼや小花などのかわいらしいプリントの布を使い、赤や黄色を中心とした明るい色合いで仕上げたのは、お孫さんが女の子であることを意識されたのかもしれません」(前出・キルト教室関係者)

 百恵さんは今回の展示会に際して、パンフレットに次のようなメッセージを寄せている。

《長い年月で頂いたものが増え、この可愛いプリント布をなんとか活かしたいとシンプルに仕上げました。「この布はあの時に」「これはあの人が」と下さった友や頂いた時を思い、楽しく温かな気持ちで針を進められました。不自由を強いられる日々。手しごとの時間に感謝を》

 このメッセージからは、キルトと共に35年の時を歩んできた百恵さんの万感の思いが伝わってくる。

「芸能界引退後の百恵さんは、子育て、母親との早すぎる別れ、義両親の介護を経験するなど激動の人生を送りながらも、針を置くことなく、ずっと縫い続けてきた。その間にたまっていった布を使って仕上げたこの作品は、彼女のキルト人生の集大成といえます」(百恵さんの知人)

 この先、人生のステージが変わるたびに、百恵さんの新たな一面がキルトによって表現されていくことだろう。

※女性セブン2023年4月20日号

関連記事

トピックス

和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン