ライフ

「超加工食品」の健康リスク 「ホットドッグ1個で36分の健康寿命を失う」との報告も

(写真/PIXTA)

寿命にも影響するという(写真/PIXTA)

 近頃、「超加工食品」というものに、注目が集まっている。超加工食品とは、簡単にいえば、「食品添加物や油脂などをたっぷり加えた食品」のことで、インスタント食品や菓子パン、スナック類などが該当する。これらの超加工食品が、さまざまな病気の発症リスクを高めたり、過食や肥満につながったりするという指摘がなされているのだ。

 健康リスクがある超加工食品をつい食べすぎてしまうのは、「依存性」のためという指摘もある。米ボストン在住の内科医・大西睦子さんはこう話す。

「米ミシガン大学のギアハート博士らは2022年に発表した論文で、“超加工食品は、たばこと同じように依存性があると考えられる”と指摘しました。ギアハート博士は“人々はたばこ中毒になり、本当にやめたいと思ってもやめられなくなった。これと同じことが超加工食品にも起きているようだ。これはとても心配な状況です”とコメントしています」

 超加工食品の中でも特に気をつけるべきものは何なのか。大西さんが警鐘を鳴らすのは「人工甘味料」だ。

「人工甘味料は砂糖と比べて最大2万倍もの甘みがあり、健康へのさまざまなリスクが指摘されます。なかでも菓子パンやアイスクリーム、清涼飲料水などに含まれる『アスパルテーム』と『アセスルファムK』、『スクラロース』は、がんや心血管疾患、脳血管疾患などのリスクを上げる作用が指摘されています」

 食品ジャーナリストの郡司和夫さんは「インスタントラーメンやカップ麺は避けるべき」と指摘する。

「食品添加物や化学調味料を多く含むことに加え、麺を揚げるときに使われることが多いパーム油は心臓病や糖尿病のリスクを上げる飽和脂肪酸を多く含みます。また、輸送時にパーム油が酸化するのを防ぐために使われる『BHA(ブチルヒドロキシアニソール)』という食品添加物は1998年、動物実験で発がん性が確認されています。即席麺はノンフライが無難です」

関連記事

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン