視聴率が上がる代わりに抗議が殺到
実家はピアノ、生け花、民謡三味線の教室というお嬢様育ちだったしのざきさん(本人提供)
──視聴率20、30%を常に記録した『ものまね王座決定戦』(フジテレビ系)で人気を集め、「ものまね女四天王」や「お笑い四天王」にも数えられました。
クレームの数もナンバーワンだったんですよ。番組のスタッフさんによると、いつも1回戦負けなのに私が出ると視聴率が瞬間的に上がる代わりに「なんでこんなやつを出すんだ!」という怒りの電話がたくさんかかってくるらしくて(笑)。菊池桃子さんが審査委員の時にものまねをしたら、「そんな好きになれません」とやさしく鞭を打たれたこともありました。
──結婚を機に芸能界を引退されるときは、番組プロデューサーに慰留されたそうですね。
引退するときに『ものまね王座決定戦』のプロデューサーさんたちが引き止めてくださいました。土下座する方までいて、「この通りだ。辞めないでくれ。何が欲しいんだ。シャネルのスーツか?」って。びっくりしちゃいました。
──1993年に当時のたけしさんの所属事務所だった「オフィス北野」のマネージャーさんとご結婚されました。プロポーズは六本木のゲイバーだったというのは本当ですか?
なんでそんなこと知ってるんですか(笑)。私、2丁目が大好きなんですよ。みんなで飲み終わって歩いて帰るときに「一生添い遂げてもらえますか?」って言われたんです。そしたら、通りすがりの子どもに「ブス」と言われたのですが、旦那さんは「僕は君の良さをわかっているから大丈夫だよ」と言ってくれて。