母の介護とパートナーの世話をこなしてきた。母は2019年に亡くなった
彼女の人生を変える決定打となったのは、「母の死」と「新型コロナウイルス」だったようだ。
「約10年に及ぶ介護の末、2019年4月に最愛のお母さんが、がんで亡くなりました。眞野さんは大きな喪失感を抱えて苦しみましたが、追い打ちをかけたのが新型コロナでした。緊張感を強いられる自粛生活が始まるなか、お母さんという、きょうだいをつないでいた“糸”が切れたことで、次第に疎遠になっていったようです。
母の死とコロナというダブルショックの心労が重なって、姉や弟に頼ることもできずに彼女はパニック障害を発症し、女優業を続けられなくなりました」(前出・眞野の知人)
実際、2019年秋に東京・下北沢の小劇場で主演を務めて以降、眞野は舞台に立っていない。苦境のなか、彼女は新しい人生を模索し、生活の変化を試みたという。当時、彼女は知人にこう漏らしていた。
「私は人とのつきあいが苦手。皆さんに支えられ運よく仕事を続けられたと思います。事務所も辞め、残りの人生で私にできることをちょうど考えているときに、コロナウイルスのパンデミックに遭いました。先日は購入する北鎌倉のマンションを見に行きました。北鎌倉は以前住んでいた場所で、礎になった自分探しを楽しみました」
前出の眞野の知人が語る。
「コロナ禍、眞野さんは心身を癒すため幼少期に住んでいた北鎌倉にマンションを購入し、移り住んだと聞きます。しかも住まいを変えただけでなく、これまでの家族関係や人間関係をリセットするかのように、ある親族と養子縁組して、本名の『真野』とは違う名字になったそうです。かつては、『姉がいてくれて両親に感謝しています。姉と両親には叱られたことがない』と話していたほど姉妹仲はよかったはずですが……」
眞野の知人の間では、姉や弟との関係が悪化し不仲説までささやかれ始めたという。
「響子さんは俳優の柴俊夫さん(76才)と結婚し、都内に住んでいます。いまは眞野さんと没交渉で、彼女の現状を深くは知らないのではないでしょうか」(前出・眞野の知人)