ナンバーワンホストが教える人に好かれる方法
ホスト時代は「“俺がナンバーワンだ”って自己暗示をかけた」と明かした城咲
──人間的魅力にあふれている城咲さんに、お聞きしたいのですが、人から気に入られるのにはどうすれば良いのでしょうか。
「まずは相手の時間とお金を奪っているっていうのに気づいた方がいいよね。ホストクラブでも、マッチングアプリでも、居酒屋でもそうですよ。今から一緒に過ごすのなら、だれよりも相手を楽しませてあげようっていう気持ちが大切なんです。相手の時間を無駄にしてはいけない。それこそオーバーな言い方じゃなくて、人として相手を愛することができるか。まずは、そこからスタートしないと」
──近年はコロナ禍の影響で、対面のコミュニケーションのやり方が苦手になっているかもしれないですね。
「それって結局、相手に興味を持つことに繋がると思うんですよね。取材だって、僕に興味を持っていただけてるって嬉しいことじゃないですか。若い男の子って、SNSだけで育っちゃってるから、LINEでも雑な文章しか書けない。なんだかんだいってもやっぱりアナログが強いんです。
マッチングアプリで出会った女の子を酔わせて、終電を逃させてお持ち帰りしようなんて考えていたら、それが態度に出ちゃうしモテるわけがないよ! 僕はカッコつけなので、女の子が遅くなったらタクシー代を渡して乗せちゃうんです。そうすると女性は、逆に僕に好意を持ってくれるんですよ。男ならやましい気持ちもあるけれど、グッと食いしばってスマートに帰す。そういうことなんじゃないかな」
──最後に、今後の展望について教えてください。
「事務所を退所して起業しました。今は社員もいなくて僕一人だから不安もあるんですけれど。おかげさまでQVCやテレビショッピングの番組で、商品の開発を手伝ったりとか、バイヤーとして選んだ商品を紹介する仕事も沢山来ています。
あとは中小企業のコンサルティングやホストの人材教育も続けています。やっぱりテレビの仕事が好きなので、また地上波のバラエティ番組のお誘いをいただければ出たいですね」
(了。前編を読む)
取材・文/池守りぜね