相模鉄道のキャラクター「そうにゃん」(時事通信フォト)
「ゆめが丘駅周辺の開発計画がスタートしたのは、1986年と約40年前に遡ります。1990年時点での開発検討区域は約72ヘクタールでしたが、それから歳月を経て、計画は大きく変わりました。4月に発表した計画は約23.9ヘクタールに変更しています。他方、2010年には横浜市が同エリアを特定保留区域に指定し、2014年には市街化区域に編入されました」(同)
相鉄グループは延べ床面積が約9万6800平方メートルの集客施設を整備する方針を固めている。
相鉄がいずみ野線の沿線開発に力を入れるのは、新横浜線の開業だけで沿線が自然に活性化するとは考えていないからだ。新横浜線の開業によって相鉄利用者の多くは横浜駅を通らなくなる。
相鉄は、これまで横浜駅をターミナルに位置付けて開発に傾注してきた。新横浜線の開業で、多くの乗客が東京へと出てしまえば、せっかく横浜駅に費用を投じて開発してきたことが無駄になってしまう。それだけに、早急に沿線の魅力向上に取り組まなければならない。
新横浜線の開業に沸く相鉄だが、今後の沿線価値向上の取り組みが未来を左右することになる。