大河ドラマ「どうする家康」NHK総合・毎週日曜よる8時~ほか(画像提供:NHK)

久保が扮する五徳。大河ドラマ「どうする家康」NHK総合・毎週日曜よる8時~ほか(写真提供/NHK)

「はやく皆さんとお会いしたいとクランクインを心待ちにしていたのですが、私はとても“緊張しぃ”ですし、引っ込み思案で自分から話しかけていくのがすごく苦手で……。撮影回によっては重たい空気なのかなとか現場の雰囲気を想像して、少しでも心の準備をしたいと、本多忠勝役の山田裕貴さんがパーソナリティを務めるラジオで予習をしたんです。

 放送では『どうする家康』でのエピソードを楽しそうに話されていて、現場では皆さん本当に仲がいいんだなと知れて、ほっとしました! そして、自分も人見知りしていないで殻を破らなきゃ、って。緊張のあまりどんな会話をしたか覚えていないことが多々あるので、まわりの方々とのコミュニケーションも楽しみに現場へ行けるようになりたいと思っています」

 そこで準備した“秘策”もあったのだとか。

「役を離れると趣味の話をされたりすると聞いて、緊張せずに皆さんとおしゃべりができるように私もテーマを用意しました(照れ笑い)。宮城出身で熱烈な楽天ファンなので、野球のお話ができたらなって。それこそ(元プロ野球選手・山田和利さんを父に持つ)山田さんとはプロ野球のお話ができるんじゃないかなとか、WBCで盛り上がったところで野球トークはタイミング的にもばっちりですし。でもひとつだけでも心もとなく、スポーツは全般的に入れておきました」

 そんなクランクイン前の緊張をほぐしてくれたのが、実家の母からの贈り物だった。

「撮影が始まる前に所作のお稽古や着物での振る舞いに慣れる練習をしていて、1日オフの日は家でも浴衣の時間を作るようにしていたんです。着ていたのは母から譲られた紺色の浴衣。母が選んだ浴衣に袖を通して、パワーを充電していました」

 今後の人生の財産として、五徳である時間を大切に積み重ねていきたいと語る。この経験を通して役者としても、久保史緒里個人としても、ひとまわり成長したいと誓った。

◆取材・文/渡部美也

関連キーワード

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン