ライフ

鍋、泥団子など…何かを「磨く」ことで癒やされる人々「疲労感とスッキリした気持ちでよく眠れる」の声

「磨く」ことで癒

磨く行為が癒しに

 散財、やけ食い、カラオケ……ストレスの発散の方法は人それぞれだが、そのひとつに「磨く」という行為がある。人知れず、夢中で何かを磨き上げることで得られるものとは。

 スーパーで売っている巻き貝を磨いたら宝石のようにピカピカになったというTwitterでの投稿が話題を呼んだり、石を磨く「天然石磨きキット」や「原石磨きセット」が大人世代にヒットするなど、コロナ禍以降「磨く」という行為が密かなムーブメントになっている。

 ストレスがたまったら「鍋を磨く」と言うのは、50代主婦のAさんだ。

「嫌なことがあったり、イライラしたりしたときに、鍋の焦げ目やフライパンの錆を、ひたすら磨き続けるんです。夕食後に録画したドラマを見ながら始めても、気がついたら画面は真っ暗になっていて、夜中になっていることもある。シンクを磨くときもありますが、疲労感が勝るので、やっぱり鍋がいちばんかな(笑い)」

 Bさん(60代・パート)が最近夢中になっているのは、泥を丸めて作る「泥団子」。

「孫の家に遊びに行ったら、保育園で作ったという磨いた泥団子が置いてあったんです。すごく懐かしい気持ちになって、それから孫と一緒に公園に行って、砂場で泥団子を作りました。孫は途中で飽きちゃったけど、私は家に持ち帰ってひとりで磨き続けています。

 サラ粉という細かい砂を使って手で丁寧に磨いていると、だんだんツヤツヤになって光沢が出てくるんですよ。石みたいに硬くなって、貴金属みたいにひかり輝いています」(Bさん)

 Bさんのような人は少なくなく、ネット上では「泥団子の作り方」の紹介記事や動画が数多くアップされ、カラフルに仕上げるためにラメ入りのキットなどが販売されているほどだ。

関連記事

トピックス

連敗中でも大谷翔平は4試合連続本塁打を放つなど打撃好調だが…(時事通信フォト)
大谷翔平が4試合連続HRもロバーツ監督が辛辣コメントの理由 ドジャース「地区2位転落」で補強敢行のパドレスと厳しい争いのなか「ここで手綱を締めたい狙い」との指摘
NEWSポストセブン
伊豆急下田駅に到着された両陛下と愛子さま(時事通信フォト)
《しゃがめってマジで!》“撮り鉄”たちが天皇皇后両陛下のお召し列車に殺到…駅構内は厳戒態勢に JR東日本「トラブルや混乱が発生したとの情報はありません」
NEWSポストセブン
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《早穂夫人は広島への想いを投稿》前田健太投手、マイナー移籍にともない妻が現地視察「なかなか来ない場所なので」…夫婦がSNSで匂わせた「古巣への想い」
NEWSポストセブン
2023年ドラフト1位で広島に入団した常廣羽也斗(時事通信)
《1単位とれずに痛恨の再留年》広島カープ・常廣羽也斗投手、現在も青山学院大学に在学中…球団も事実認める「本人にとっては重要なキャリア」とコメント
NEWSポストセブン
芸能生活20周年を迎えたタレントの鈴木あきえさん
《チア時代に甲子園アルプス席で母校を応援》鈴木あきえ、芸能生活21年で“1度だけ引退を考えた過去”「グラビア撮影のたびに水着の面積がちっちゃくなって…」
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
【追悼】釜本邦茂さんが語っていた“母への感謝” 「陸上の五輪候補選手だった母がサッカーを続けさせてくれた」
週刊ポスト
有田哲平がMCを務める『世界で一番怖い答え』(番組公式HPより)
《昭和には“夏の風物詩”》令和の今、テレビで“怖い話”が再燃する背景 ネットの怪談ブームが追い風か 
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンにウジ虫混入騒動》体重減少、誹謗中傷、害虫対策の徹底…誠実な店主が吐露する営業再開までの苦難の40日間「『頑張ってね』という言葉すら怖く感じた」
NEWSポストセブン
広島・広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
【「便器なめろ」の暴言も】広陵「暴力問題」で被害生徒の父が初告白「求めるのは中井監督と堀校長の謝罪、再発防止策」 監督の「対外試合がなくなってもいいんか?」発言を否定しない学校側報告書の存在も 広陵は「そうしたやりとりはなかった」と回答
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《過激すぎる》イギリス公共放送が制作した金髪美女インフルエンサー(26)の密着番組、スポンサーが異例の抗議「自社製品と関連づけられたくない」 
NEWSポストセブン
1990年代、多くの人気バラエティ番組で活躍していたタレント・大東めぐみさん
《交通事故で骨折と顔の左側の歯が挫滅》重傷負ったタレントの大東めぐみ「レギュラーやCM失い仕事ほぼゼロに」後遺症で15年間運転できず
NEWSポストセブン
悠仁さまに関心を寄せるのは日本人だけではない(時事通信フォト)
〈悠仁親王の直接の先輩が質問に何でも答えます!〉中国SNSに現れた“筑波大の先輩”名乗る中国人留学生が「投稿全削除」のワケ《中国で炎上》
週刊ポスト