国内

御成婚30年の天皇皇后両陛下 喜びや悲しみを分かち合ってきた「愛と絆の歩み」

御成婚30年を迎えるおふたり(写真/共同通信社)

1993年6月9日、結婚祝賀パレードでオープンカーから笑顔で手を振る。直前まで降り続いていた雨がやみ、出発した頃には陽光が差し込んでいた(写真/共同通信社)

 天皇皇后両陛下が2023年6月9日に御成婚30年を迎える。1993年6月の華燭の典から2019年5月の天皇即位にいたるまで、ともに支え合い、国民への慈愛に満ちた年月だった。

“平成のロマンス”と国民が祝福し、約19万人もの人々が沿道を埋め尽くした1993年の御成婚パレードから30年、天皇皇后両陛下が節目の年を迎えた。その道のりは、雅子さまが2003年に体調を崩し療養生活に入るなど、けっして平坦とは言えない。

「両陛下にとって節目となったのは、東日本大震災の被災地を訪れた時かもしれません。雅子さまは被災者の方に、『ご病気の具合はいかがですか?』と逆に励まされたのです」(皇室ジャーナリスト・友納尚子氏)

 雅子さまは療養中だったにもかかわらず、病を押して国民との対話を大切にしてきた。天皇即位後は、エリザベス女王の国葬や2023年5月の園遊会に参列するなど、最近は両陛下の揃う場面が徐々に増えてきた。

 互いに助け合い、喜びや悲しみを分かち合いながら歩んだ30年は、強い絆となりながら国民への慈愛を深めている。30年の軌跡を写真とともに振り返ってみよう。

取材・文/小野雅彦

※週刊ポスト2023年6月9・16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
麻辣湯を中心とした中国発の飲食チェーン『楊國福』で撮影された動画が物議を醸している(HP/Instagramより)
〈まさかスープに入れてないよね、、、〉人気の麻辣湯店『楊國福』で「厨房の床で牛骨叩き割り」動画が拡散、店舗オーナーが語った実情「当日、料理長がいなくて」
NEWSポストセブン
保護者を裏切った森山勇二容疑者
盗撮逮捕教師“リーダー格”森山勇二容疑者在籍の小学校は名古屋市内で有数の「性教育推進校」だった 外部の団体に委託して『思春期セミナー』を開催
週刊ポスト
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
新宿・歌舞伎町で若者が集う「トー横」
虐待死の事例に「自死」追加で見えてきた“こどもの苛烈な環境” トー横の少女が経験した「父親からの虐待」
NEWSポストセブン
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
NEWSポストセブン