5月下旬の週末の夜、昼間の熱気も収まり、涼しげな風も吹くなか芸人・おぎやはぎの矢作兼(51)は都内の交差点でベビーカーを押していた。側には妻が今年2月に誕生したばかりの次男を抱っこしていて、矢作は横断歩道を走って渡る長男に目を光らせていた。元気いっぱいの長男に対し、矢作は「気をつけなさい」と優しい目をしながら声をかけていた。
矢作は2016年末に年下の一般人女性との結婚を発表。マスコミに送った直筆FAXには「あの小木と同じくらい、いや、小木よりも一緒にいたいと思える女性と出会いましたので結婚することにしました」とコメントしている。その後、2019年8月に長男が誕生。さらに、今年2月14日には第2子となる次男が誕生したことを冠ラジオ『おぎやはぎのメガネびいき』で公表。次男の容姿については「かわいいよ」と明かした上で、「おじさんみたいな顔。誰かに似ているなって思ったの。『錦鯉の渡辺さんじゃん、これ』って」と笑いを誘った。
結婚以降も相方の小木博明とともに、冠ラジオ番組や『ゴッドタン』(テレビ東京系)などで芸人らしさ溢れるトークを披露し続けている矢作だが、その一方で長男が誕生後は父親としてのコメントも目立つようになっている。
2020年10月28日、『バイキングMORE』(フジテレビ系列)で産後うつを特集した際、当時1歳の長男の育児について、矢作は「(自分1人では)2時間でさえ何もできなかった」と告白。産後うつに陥る母親に理解を示し、リフレッシュできる時間を作るべきだと訴えた。ほかにも多忙な合間を縫ってもらった数日の夏休みをずっと子育てに費やし、まったく外出しなかったことを明かしたこともある。おぎやはぎと仕事をしたこともあるキー局バラエティ番組のディレクターは矢作についてこう語る。
「矢作さんの父親らしさは小木さんの影響を受けていると思います。おぎやはぎはお互いを褒め称える“コンビ愛”がウリですが、いわゆるビジネスではなく、プライベートでも本当に仲が良い。小木さんのお子さんはすでに大きいですが、小さい頃には小木さんも積極的に育児を手伝っていたと聞いています。矢作さんは初めての育児で知らなかったことも多かったようですが、小木さんが随時アドバイスをしていたようです」
冒頭のシーンでも矢作ははしゃぐ長男だけでなく、妻と次男にも気を配っている様子が見受けられた。芸人として、父として、活躍を祈りたい。