「昔はお互いの出演作をチェックしていましたが、あるとき瑛太さんが『お前の芝居を見ると、お前の芝居に寄ってしまう気がする。だからもう観ない』と宣言し、仕事の話をほとんどしなくなったとか。尊敬する兄からそういうふうに言われたことは、絢斗さんとしては、寂しいというより誇らしい出来事だったのでしょう」(前出・映画ライター)
永山容疑者は過去にインタビューで兄のことを「すごい役者」と評していた。一方で、ある芸能プロ関係者は、「兄にずっとコンプレックスがあったようです」と証言する。
同じ事務所で「瑛太の弟」扱い
「絢斗さんが業界入りした時点ですでに瑛太さんは人気俳優。若手の頃はどうしても『瑛太の弟』という扱いでしたし、瑛太さんが2021年に独立するまでは所属事務所もずっと同じでした。どうしても偉大な兄を意識する部分があったはず。それでも下積み時代は兄にご飯をよくごちそうになっていて、仲の良い兄弟という印象でした。いまでも、正月は一緒に過ごしているそうで、木村カエラさんとの関係も良好です」
2018年に『女性セブン』は、瑛太と永山容疑者らが都内のバーで談笑するところをキャッチしていた。当時、瑛太は錦戸亮(38)との酒席でのトラブルが報じられたばかり。永山容疑者は万一のときの“ストッパー”役で呼ばれたとして、テレビ局関係者が「永山さんは瑛太さんをなだめられる唯一の人と言われてます」と証言していた。
瑛太にとって、弟は大切な存在だった。2014年10月に放送された『おしゃれイズム』(日本テレビ系)では、「6歳離れていて、小さいときからかわいがっていた。赤ちゃんのときのままの感覚だから、かわいくて仕方ない」と溺愛ぶりを明かしていた。
だからこそ弟の役者としての成功がうれしかったようだ。今年1月に永山容疑者が「第36回高崎映画祭」で最優秀助演俳優賞を獲得したとき、瑛太は〈自分の事のように嬉しい!!いけ〜!!絢斗の時代がくるぞ!!〉と大喜びでInstagramに投稿していた。
その言葉通り、永山容疑者には“時代”がきていた。公開予定の人気映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』への出演に加え、来年のNHK大河ドラマ『光る君へ』への出演も決まっていた矢先の逮捕──。
兄からの決死のコメントには、弟への愛と落胆が入り混じっている。