二軍に降格した佐藤輝明
佐藤輝明の二軍落ちは岡田監督の親心か
矢野燿大監督に代わって、今年から15年ぶりに阪神の指揮を執っている岡田監督は就任早々、中野拓夢をショートからセカンドにコンバート。昨年まで複数ポジションを守っていた大山悠輔をファースト、佐藤輝明をサードに固定すると明言し、内野の布陣を整備した。
「チーム失策数46は中日と並んでリーグワースト(6月25日現在。記録は以下同)なので、数字だけを見れば改善されたとは言えない。ただ、中野はセカンドで再三好守を見せているし、大山は1つのポジションを守ればいいという安心感もあって、バッティングに良い影響が出ている。昨年までの矢野監督は急に慣れないポジションを守らせたり、佐藤輝明に2番を打たせたり、場当たり的な起用が見られた。岡田監督はそのような采配をしていない」
セカンドにコンバートされた中野は打率2割8分7厘、リーグ3位の7盗塁で、2番打者の役割を果たしている。4番の大山も2割8分7厘と安定しており、打点41はリーグ4位。一方、和製大砲と期待される3年目の佐藤輝明は打点38でリーグ6位だが、2割2分9厘と確実性を欠いている。6月は1割7分9厘、1本塁打、8打点と絶不調。先発出場15試合でノーヒットが8試合もあり、6月25日に登録を抹消された。
「ファンの怒りは佐藤輝明の二軍落ちにもあるでしょう。しかし、1年目の前半戦の爆発力と比べれば、今の成績は物足りないどころの話ではない。阪神ファンや関西のマスコミは昔から監督に厳しく、選手には甘い。野村克也監督もよくボヤいていました。ファンの優しさが選手に心の隙を生み、伸び悩む原因の1つにもなっているのではないか。佐藤のポテンシャルは誰もが認めるところ。このくらいのお灸を据えるのは当然でしょうし、佐藤の将来を考えた岡田監督の親心だと思いますよ」
今季の阪神は防御率は唯一の2点台でリーグ1位だが、打率は2割3分9厘でリーグ4位、本塁打数は32で5位と打線に奮起が望まれる。佐藤の復調なくして優勝は見えてこない。二軍落ちの荒治療は吉と出るか、凶と出るか。
