BBCの番組内でも「痴漢を楽しめるイメクラ店」を紹介した上で、〈話は実は必ずしもそれほど単純ではない〉〈ほとんどの痴漢犯は、被害者を支配し、屈辱を与えるという、そのことに興奮するのだ〉と断じている。“ガス抜き”のような理論は国際社会には通用しないのだ。
「メーカーはその人気の高さから制作を続けていましたが、今回のBBCの告発でさすがに自主規制の取り組みが強まるでしょう。今後痴漢のような性犯罪を助長するAVは消えるかもしれない」(AV業界関係者)
数年前から大手AVサイトでは、タイトルを「痴●」と伏せ字にして、「痴漢」というキーワードでは検索できないようになっていたり、“痴漢モノ”の作品を購入しようとすると、特定の電子決済が使えないようになっているという。決済事業者側が性犯罪を助長しているとの批判を避けるため、使用を禁止しているのだ。
BBCによって国際社会の俎上に載せられた日本の痴漢問題。青少年の健全な育成を第一に据え、議論する必要があるだろう。
※週刊ポスト2023年7月14日号