芸能

「TVer配信にも予算惜しまない」「1企画を放送するまでに3か月」『私のバカせまい史』プロデューサーがタイパ・コスパ度外視で勝負する理由【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】

チーププロデューサーの島本亮

『私のバカせまい史』(フジテレビ)プロデューサーの島本亮氏

 テレビ業界は、年々制作予算が潤沢とは言えない状況になり、豪勢な仕掛けや演出を施す機会は減りつつある。その中で『私のバカせまい史』(フジテレビ)では、今まで誰も調べたことのない”バカせまい歴史”をスタッフとタレントがともに作り上げるという、手間暇を惜しまない制作を通している。

 資料調査から取材、そして再現シミュレーションまで、1企画を放送するまでに3か月を要し、収録では6企画(2週分)を作り上げる。また、放送や配信での過去映像使用のコストには制作費を惜しまず投下する。『私のバカせまい史』プロデューサーの島本亮氏に、タイパ・コスパ度外視の制作方針を貫く理由を訊いた。

 聞き手は、『1989年のテレビっ子』『芸能界誕生』などの著書があるてれびのスキマ氏。テレビ番組の制作者にインタビューを行なうシリーズの第7回【前後編の前編。文中一部敬称略】。

 * * *

演出・加藤智章は「バランスのいいディレクター」

 バカリズムがMCを務める『私のバカせまい史』は、「武田鉄矢ものまね進化史」「ドロドロ昼ドラ『愛憎グルメ』史」「ものまね番組ご本人登場史」「達川光男のリアクション史」といった今まで誰も調べたことのない“バカせまい”歴史を長期間にわたって大真面目に研究・調査し、それを芸人を始めとするタレントたちが発表する番組だ。

 この番組の立ち上げの経緯を答えてくれたのは、チーププロデューサーの島本亮だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
(左から)「ガクヅケ」木田さんと「きしたかの」の高野正成さん
《後輩が楽屋泥棒の反響》『水ダウ』“2024年ダマされ王”に輝いたお笑いコンビきしたかの・高野正成が初めて明かした「好感度爆上げドッキリで涙」の意外な真相と代償
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン
フィリピン人女性監督が描いた「日本人の孤独死」、主演はリリー・フランキー(©︎「Diamonds in the Sand」Film Partners)
なぜ「孤独死」は日本で起こるのか? フィリピン人女性監督が問いかける日本人的な「仕事中心の価値観」
NEWSポストセブン
timelesz加入後、爆発的な人気を誇る寺西拓人
「ミュージカルの王子様なのです」timelesz・寺西拓人の魅力とこれまでの歩み 山田美保子さんが“追い続けた12年”を振り返る
女性セブン
不倫報道の渦中にいる永野芽郁
《私が撮られてしまい…》永野芽郁がドラマ『キャスター』打ち上げで“自虐スピーチ”、自ら会場を和ませる一幕も【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
(SNSより)
「誰かが私を殺そうとしているかも…」SNS配信中に女性インフルエンサー撃たれる、性別を理由に殺害する“フェミサイド事件”か【メキシコ・ライバー殺害事件】
NEWSポストセブン
電撃引退を発表した西内まりや(時事通信)
電撃引退の西内まりや、直前の「地上波復帰CMオファー」も断っていた…「身内のトラブル」で身を引いた「強烈な覚悟」
NEWSポストセブン
女性2人組によるYouTubeチャンネル「びっちちゃん。」
《2人組YouTuber「びっちちゃん。」インタビュー》経験人数800人超え&100人超えでも“病まない”ワケ「依存心がないのって、たぶん自分のことが好きだから」
NEWSポストセブン
入院された上皇さまの付き添いをする美智子さま(2024年3月、長野県軽井沢町。撮影/JMPA)
美智子さま、入院された上皇さまのために連日300分近い長時間の付き添い 並大抵ではない“支える”という一念、雅子さまへと受け継がれる“一途な愛”
女性セブン
交際が伝えられていた元乃木坂46・白石麻衣(32)とtimelesz・菊池風磨(30)
《“結婚は5年封印”受け入れる献身》白石麻衣、菊池風磨の自宅マンションに「黒ずくめ変装」の通い愛、「子供好き」な本人が胸に秘めた思い
NEWSポストセブン