フジテレビ・永島優美アナ
「誰かしらは毎日国会図書館に行っています」1企画が放送に至るまでは2か月半から3か月
ひとつひとつのネタは膨大なデータを調べ尽くし練り上げられていく。制作する班は7つあり、通常の番組よりやはり多いという。放送に至るまではどのような手順で制作されているのだろうか。
「最初にまずADさん、作家さん、ディレクター、僕らも含めて全員で研究テーマを考えます。たとえば僕でいうと東海テレビさんのドロドロの昼ドラが面白かったから、どんな夫婦ゲンカや嫁姑の揉め事・復讐シーンがあったか調べたら面白くない? みたいなアイデアを自由に出し合います。
そこから実際に調べてみて途中で行き詰まってしまうテーマ、意外と面白さが広がらないテーマ、事象の段積みになってしまい歴史のうねりがないテーマなどが脱落していきます。ADさん、ディレクターさん、リサーチャーさんたちの誰かが大体毎日、国会図書館に行っている状態ですね。
昔のものになればなるほどネットには出てこないんで、関係者に直接会って話を聞いていく中で、ようやく1本決まって、そこから1か月半くらい。合わせて2か月半から3か月で放送に至るという感じです。今の時代において、『あえてネットに頼らず、アナログに調査する』をこの番組は大事にしています。
今は1回の収録で2本分撮ります。2本で5~6テーマ必要なので、同時に10テーマくらいを動かして最終的に6本仕上げる。だからコスパはかなり悪い。スタッフ全員本当に『この番組が好き』という原動力で愛情を持って作ってくれています」