芸能

THE SECONDベスト4・三四郎のネタ作り戦略「インディーズライブでやるようなマニアックなネタをぶつけた」

THE SECONDでベスト4に進出した結成18年の三四郎
(撮影/井上たろう)

THE SECONDでベスト4に進出した結成18年の三四郎 (撮影/井上たろう)

 結成16年以上の漫才師による漫才賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~」は、M-1グランプリの出場資格である結成15年を過ぎた“売れていないベテラン芸人”の新たな活躍の場となった。その中でも決勝に進んだ8組の中で「売れている」と言えるのが三四郎だ。ベスト4進出芸人の連続インタビューで、三四郎にエントリーを決断した思いを聞いた。【前後編の前編】(聞き手/中村計=ノンフィクションライター、『笑い神 M-1、その純情と狂気』著者)

 * * *

──THE SECONDの出場資格は、「プロのみ、かつ結成16年以上」。そして、身を削らなければならない賞レースにあえて参戦した多くの組には、もう一つの共通点がありました。それは「売れていない」ことです。そこへ行くと、三四郎は、よくぞエントリーしたなという気もしたのですが。

小宮浩信:確かに、リスクしかないなとも思いました。もし、予選で落ちちゃったら、漫才師としての看板に傷がつくだけだな、と。ただ、向いてるかな、とも思ったんですよ。M-1の場合は最後の方、三四郎はもう売れてるからいいじゃん、みたいな雰囲気はあったんです。でも、そのM-1では最後まで決勝に行けませんでしたし、THE SECONDはM-1とはまたちょっと性格が違う感じがしたんですよね。あと、仲のいいウエストランドがM-1で優勝した後だったので、今度は俺たちだという熱量もあった。お客さんにも受け入れられやすいのかなというのもありました。

相田周二:僕はM-1のときは絶対出たいという感じだったんですけど、今回は半々でしたね。ただ、大会に出ること自体は楽しいじゃないですか。ドキドキするし。あと、出るなら第1回大会がおいしいだろうなと思っていました。様子見の組も出てくるので、まだ、そこまで競争も激しくないだろうな、と。

──最終的にエントリー数は133組でした。最初、選考会と称する予選が5日間にわたって開催されて、そこから内部審査によって一気に32組に絞られました。あそこの発表もドキドキしたのではないですか。

相田:相当、ドキドキしましたね。

小宮:怖かったな。THE SECONDのサイトで発表されることになっていたんですけど、ああいうのって、いちばん早いのはツイッターなんですよ。M-1の時もそうでしたけど、ツイッターで「三四郎」って検索すると、誰かが「三四郎通った」とか「三四郎落ちた」とかつぶやいてくれてるので、一瞬でわかる。サイトだとつながりにくかったり、通過者が載ってる画面を探さなければいけなかったりと、ちょっとめんどくさいんで。なので、あの時も発表時間のちょっと前から「三四郎」で検索ボタンを連打していましたね。

関連記事

トピックス

永野芽郁のCMについに“降板ドミノ”
《永野芽郁はゲッソリ》ついに始まった“CM降板ドミノ” ラジオ収録はスタッフが“厳戒態勢”も、懸念される「本人の憔悴」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(Instagramより)
〈シ◯ブ中なわけねいだろwww〉レースクイーンにグラビア…レーサム元会長と覚醒剤で逮捕された美女共犯者・奥本美穂容疑者(32)の“輝かしい経歴”と“スピリチュアルなSNS”
NEWSポストセブン
スタッフの対応に批判が殺到する事態に(Xより)
《“シュシュ女”ネット上の誹謗中傷は名誉毀損に》K-POPフェスで韓流ファンの怒りをかった女性スタッフに同情の声…運営会社は「勤務態度に不適切な点があった」
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(時事通信社/読者提供)
《動機は教育虐待》「3階建ての立派な豪邸にアパート経営も…」戸田佳孝容疑者(43)の“裕福な家庭環境”【東大前駅・無差別切りつけ】
NEWSポストセブン
未成年の少女を誘拐したうえ、わいせつな行為に及んだとして、無職・高橋光夢容疑者(22)らが逮捕(知人提供/時事通信フォト)
《10代前半少女に不同意わいせつ》「薬漬けで吐血して…」「女装してパキッてた」“トー横のパンダ”高橋光夢容疑者(22)の“危ない素顔”
NEWSポストセブン
露出を増やしつつある沢尻エリカ(時事通信フォト)
《過激な作品において魅力的な存在》沢尻エリカ、“半裸写真”公開で見えた映像作品復帰への道筋
週刊ポスト
“激太り”していた水原一平被告(AFLO/backgrid)
《またしても出頭延期》水原一平被告、気になる“妻の居場所”  昨年8月には“まさかのツーショット”も…「子どもを持ち、小さな式を挙げたい」吐露していた思い
NEWSポストセブン
憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(左・時事通信社)
【東大前駅・無差別殺人未遂】「この辺りはみんなエリート。ご近所の親は大学教授、子供は旧帝大…」“教育虐待”訴える戸田佳孝容疑者(43)が育った“インテリ住宅街”
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン