宴会好きとして知られていた和田アキ子を、夜、目撃

宴会好きとして知られていた和田アキ子が都内の繁華街に(昨年末)

3つ目の病院で手術を決意

 あなたの股関節はいまのところどのような状況だろうか。股関節の手術となると大掛かりな外科手術で、終わってからも長時間のリハビリが必要なのではないかと心配になる。実際にはどのような手術があるのだろうか。

「骨切り術と人工股関節置換術に分けられます。前者は“関節温存手術”とも言われ、骨の一部を切り、移動することで関節のバランスを調整、軟骨をすり減りにくくするもの。一方の後者は、金属やセラミックなどでできた人工物に文字通り“置き換える”手術です」(三原氏)

 どの手術をするのかは、症状によっても異なる。

「年齢が若く、まだ充分に軟骨が残っている場合は骨切り術が中心です。一方、50代以降の場合はほぼ100%が人工股関節置換術です。骨切り術での術後の経過は、患者さんによって差が大きく、入院期間が2?3か月と長くなります。もし手術によって変形性股関節症の進行を抑えることができなければ、結局、人工股関節置換術が必要になります」(三原氏)

 高齢の患者の多くが頼ることになりそうな人工股関節置換術には、骨切り術にはないこんなメリットがあるという。

「入院期間は1?4週間と短く、手術の効果を早く実感できます。ただ、人工物を体内に固定することになるので感染症を起こしたり、固定したはずのインプラントが緩んだりする可能性はあります。また、人工股関節の平均寿命は20年ほど。寿命を超えたら部分交換を含む交換を検討することになります。

 骨切り術と人工股関節置換術の費用はそれぞれ3割負担で60万~80万円と55万~80万円ほど(入院期間が短いほど低くなる)ですが、いずれも高額療養費制度を利用することで、自己負担額はかなり軽減できます」(三原氏)

 リスクを考えて、手術を先延ばしにする人も少なくないというが、和田が予定を前倒しにしてまで手術を選んだのは、「手術で治る」と確信が持てたからのようだ。

「和田さんは病院を変えながら相談をし、3つ目の病院で手術を決めたそうです。その病院の雰囲気が和田さんに合っていて、医師の言葉も信頼できると思えたことが決め手になったと言っていました。手術を決めてからは、和田さんの表情が晴れ晴れとしていますよ。治るんだと思ったら、気が楽になったと周囲に話しています」(前出・テレビ局関係者)

 三原氏も、手術に踏み切るなら、充分な時間をかけて信頼できる病院を見つけるのが重要だと指摘する。

「手術時間は、通常であれば1~1.5時間程度ですが、経験の少ない医師の場合は倍以上かかります。また、手術後もリハビリなどのために通院することを考えると、立地も重要なポイントになります」

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