「爆狩り」される日本の生物リスト
冒頭の動画はまさにその懸念が現実になっていることを示すものだった。
都内を観光中の中国人カップル(南京出身)にセミの乱獲について聞いてみると、
「日本社会に迷惑をかけるのは絶対ダメ。でも、セミが身近にたくさん生息しているっていうのは驚きです。油で炒めると美味しいんですよ。無料で食べられるなら、正直食べたいなという気持ちはあります(苦笑)」
と話すのだった。
食用ではないが、同じく昆虫で注目されているのがカブトムシだ。
2020年9月、中国遼寧省の税関が日本から届いた郵便小包のなかから生きたカブトムシ9匹を発見し、押収。近年、中国ではペットとしてカブトムシの人気が高まっており、1匹数千元(日本円で数万円)で取引されることもあるという。
「夏の日本で木々の樹液に群がったカブトムシを採って、小包で本国の家族に送る中国人が増えているんです」(在日中国人ライター)
※週刊ポスト2023年9月8日号
