『ストロベーリーナイト・サーガ』の打ち上げに出席した二階堂ふみ

『ストロベーリーナイト・サーガ』の打ち上げに出席した際の二階堂ふみ

 とはいえ、1話あたり制作費1億円ともなればリスクは大きいはずだ。影山氏はこう推察する。

「今後、TBSグループと『U-NEXT』は、オリジナル配信ドラマの制作を目指しているとも報じられています。現在、市場を席巻しているネットフリックスやアマゾンプライムビデオなど海外の有料動画配信サービスに対抗できるコンテンツを打ち出すべく、多少の赤字も覚悟で制作を決めたのではないでしょうか」

 有名脚本家が続々と海外の動画配信サービスに進出するなか、テレビドラマというコンテンツもまだまだ勝負できるとの意気込みもあったのではないだろうか。

 福澤監督は、8月13日に放送された自身の密着ドキュメント『ザ・スピリット~演出家・福澤克雄~』(BSS山陰放送)で今作にかける思いをこう語っている。

〈僕は国内に向けてしかドラマを作らなかったけど、これまでやってきたなかで日本を代表する役者さんだって方に出ていただけて、できれば世界に投げかけるドラマにしたいと思っている〉

 第1話には映画『スパイダーマン』シリーズで知られるハリウッド俳優のマーティン・スター(41)がCIAのエージェント役で出演した。

 この配役も、世界に打って出る狙いがあってのことかもしれない。

これが“最後の作品”

 今作品がこれほど大掛かりになったのは、こんな事情もある。

「実は福澤さんは来年初めに定年を迎えます。TBS局員としては最後となる作品に花を添える意味合いもあるのでしょう」(前出・TBS局員)

 影山氏はTBSの“粋”を感じたと語る。

「ヒットメーカーの福澤さんもサラリーマン監督ゆえにこれまで“やりたいけどできない”ことがあったはず。そのエネルギーを『卒業記念作品』にすべてぶつけて、TBSがそれを受け入れた。莫大な制作費がかかり、自衛隊の秘密組織という機微に触れる内容のドラマを局が認めたのは、彼のこれまでの功績を高く評価したからでしょう」

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