真剣なまなざし
広瀬の体を張った演技準備もあってか、撮影は笑顔が絶えない中、順調に進んでいったという。芸能関係者が話す。
「アリスさんといえば、当初は『広瀬すずさんの姉』という見られ方も多かったが、最近では『女優・広瀬アリス』としてどんどん活躍の幅を広げています。大河ドラマ『どうする家康』では家康の側室・於愛の方を演じ、『殺伐としがちな戦国大河の中で唯一の癒し』と高評価を得ている。
今後はさらにラブストーリーの主演が増えていくと思われますが、それは彼女がコメディエンヌから社会派、正統派ヒロインまで数々の役柄をこなしてきたことに加え、天性の『愛されキャラ』なことにある。
ラブストーリーのヒロインは、失敗したり、『なぜそんな行動を?』と思われるようなことをし、視聴者に嫌われてしまうこともあるのですが、アリスさんはそんな役でも嫌味なく『この子、なんだか可愛い』と思わせ、見ている人を皆、味方にしてしまうのです」
もう「すずの姉」とは呼ばせない。
※週刊ポスト2023年10月6・13日号