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「去年は触られて嫌だった」渋谷ハロウィン“過激コスプレで毎年参戦”の2人組が「今年のほうが楽しい」と語る理由

(本人に許可を得て撮影)

コスプレ2人組(本人に許可を得て撮影)

 今年もハロウィンの季節がやってきた。昨年10月、韓国・梨泰院(イテウォン)で起きた雑踏事故を受け、例年人が殺到する渋谷駅前は厳重な警戒体制が敷かれている。10月28日から11月1日まで駅前のシンボル「ハチ公像」周辺が仮囲いで封鎖されるが、前夜(27日)から待ちきれない若者たちがコスプレ姿で参戦していた。

「ハロウィン目的で渋谷駅周辺に来ないでほしい」「路上飲みは日本の文化ではありません」

 10月5日、渋谷区の長谷部健区長は日本外国特派員協会でこう強く訴えていた。駅前には「渋谷はハロウィンイベントの会場ではありません」と書かれた巨大ポスターが張り出され、27日以降11月1日までは18時~翌朝5時は条例で道路など公共の場所での飲酒が禁止になるなど様々な制限を設けた。そうした影響からか、人だかりは昨年と比較すると少々おとなしい印象だ。

 渋谷周辺にいた女性2人組のナナさん(22)とリカさん(23)は毎年、ハロウィンはコスプレをして渋谷に来ている“常連組”だ。2人は今年のやや“地味”な参加者の様子に「やる気が足りない(笑)」(ナナさん)、「コスプレしないなんて不謹慎」(リカさん)と不満を漏らしていた。

「お酒も飲まずに終電で帰ります」

 2人は昨年、ハロウィン前日と当日の2日間に参加しているが、意外なことに「今日のほうが楽しい」と語る。

「去年の当日(10月31日)はやっぱり人が多すぎて。もうまったく身動きが取れませんでした。触られたりして嫌な思いもしたから、このくらいのほうが楽しい。(コロナ前の)5年前とかは京王井の頭線の改札にいくエスカレーター前の人込みは凄かったので、これでも減ったほうだと思いますよ」(ナナさん)

 あくまでコスプレを楽しむことが目的だという2人は、渋谷区の要請に従って「お酒も飲まずにこの後食事をして終電で帰ります。お酒は家で。コスプレする非日常くらいは許してほしいと思います」(リカさん)と話していた。

 渋谷区が総力を挙げて厳重警戒を敷いていた今年のハロウィン。前夜に訪れたコスプレファンたちの多くはモラルを守って楽しんでいたように見えた。ただ、“本番”は週末である明日以降だ。果たして、“ハロウィン狂騒”はどうなるか──。

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