三澤秀子新宿区議の街頭演説。隣には応援に駆けつけた山本リンダも(公明党。三澤区議のホームページより)

三澤秀子新宿区議の街頭演説。隣には応援に駆けつけた山本リンダも(公明党。三澤区議のホームページより)

応援日程のSNS発信は「予定はありません」

 ただ、最近は国政選挙で派手に応援する姿は目立たなくなってきた。

 創価学会系の言論サイト「WEB第三文明」は今年の統一地方選後の4月25日のコラムで、「SNSは民主主義形成のツール」だとして、公明党議員たちにネット活用を呼びかけた。芸術部の芸能人が公明党議員の応援日程をSNSで発信すれば動員力を強化できそうだが、創価学会広報室は、「(そうした活用を促す)予定はありません」とした。

 近年はむしろ、日頃の創価学会の活動のなかで公明党への支援を呼びかける動きに重きが置かれているようだ。ある1世会員の70代男性は言う。

「自分たちの世代に活躍していた芸能人の姿を、地域の集会などで目にすることは嬉しいですね。改めて公明党を応援しようという気になります」

 こうした世代の学会員の票離れを防ぐのに、芸術部の面々が一役買っているようだ。芸術部は創価学会という集票マシーンの重要な一翼を担ってきたわけだが、公明党が国政選挙での獲得票数をどう盛り返していくか、重要なカギを握る存在となるだろう。

【プロフィール】
小川寛大(おがわ・かんだい)/1979年生まれ、熊本県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。宗教業界紙「中外日報」記者を経て、『宗教問題』編集長に。著書に『創価学会は復活する!?』(ビジネス社)、『南北戦争』(中央公論新社)など。

※週刊ポスト2023年11月10日号

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