バケハが似合う天海祐希(2023年)
現在、宝塚全体を揺るがす有愛さんの転落死の背景には、歌劇団内部にはびこるいじめ体質があったと囁かれている。今年2月には、『週刊文春』が、宙組所属の娘役・天彩峰里がヘアアイロンを押し当てて後輩の額をやけどさせたなどとする「いじめ疑惑」を報じた。被害者の「Aさん」とされたのが有愛さんだった。別の宝塚関係者が話す。
「有愛さんはこのやけど騒動当時“大ごとにしたくない”という姿勢でした。しかし記事が出たことで、有愛さんが“週刊誌にリークした犯人”と噂されるようになっていた。それが、彼女を二重に苦しめました」(現在、第三者チームによるヒアリングが行われているが、宝塚は結果の公表時期は「現時点では未定」と回答した)
天海もまた、陰湿な噂話に苦しめられたひとりだ。
音楽学校を卒業し、月組に配属された天海は、それからわずか半年ほどで、入団7 年目までのタカラジェンヌで公演を行う「新人公演」で主演に抜擢された。端的に言えば、6年分の先輩を追い抜いたことになる。だが、抜擢された天海に羨望と嫉妬の視線が向けられるようになった。
「『新人公演の主役を、カネで買った』という噂が流れたんです。それを信じた知り合いが、天海さんに直接“いくらかかったんですか?”と尋ねたこともあったそうです。
ほかにも『受験をせずスカウトだった』とか『5年でトップにするという密約で入った』『宝塚から契約金をもらった』といったものもあった。音楽学校の入学前に、一度モデルを務めたことから、そうした話になったのかもしれません。天海さんのそれまでの努力すべてをなかったことにされるようなものでした」(前出・演劇関係者)
その後、天海は入団7年目の1993年に、月組トップスターに就任。これもまた、異例の早さだった。だが、天海がステップアップすればするほど、「超豪華億ションに住んでいる」など悪意ある言葉が向けられたという。
11月2日の『女性セブン』では、新人時代の天海が受けた“衣装紛失いじめ”、トップスターになった天海を苦しめた信じがたき悪意ある言葉の数々などについて詳報している。
