昭恵夫人が非課税で受け継いだ政治資金2億1000万円

昭恵夫人が非課税で受け継いだ政治資金2億1000万円

 安倍氏が政党支部や5つの政治団体に残した政治資金総額約2億1000万円は、その死後、安倍氏の資金管理団体だった「晋和会」に集められ、政治家ではない昭恵夫人がそっくり引き継いだ(図参照)。

 とくに不可解なのは安倍氏が代表を務めていた自民党山口県第四選挙区支部の資金の動きだ。同支部には、安倍氏の死後も党本部から政党交付金200万円が交付されたのをはじめ、企業献金、個人献金も続けられていた。ところが、昭恵夫人は「後継出馬はしない」と明言しながら、同支部の代表に就任し、総額約1億6400万円の資金を「晋和会」に移して2023年1月に支部を解散したのである。

 昭恵夫人は吉田氏を「安倍の後継者です」と支援したものの、2023年4月の補選で吉田氏が山口4区から当選した時には、自民党山口県第四選挙区支部は消滅していたのだ(吉田氏は新たに「自由民主党山口県衆議院比例区第一支部」を設立)。

 政治家ではなく、選挙にも出ない昭恵夫人は政党交付金や献金など2億円を超える政治資金を非課税で“相続”して潤沢な資金が手元にある。政治資金だから相続税もかからない。

 一体、そのカネをどう使うつもりなのか。

安倍家の屋敷を大工事

 山口県長門市に安倍家代々の墓所と屋敷がある。

 家屋は1992年に安倍氏が建て替えたが、現在、大規模工事が行なわれている。本誌記者が訪れると、家屋は黒い防護ネットで覆われ、敷地に工事用のトイレが設置されていた。

 昭恵夫人は頻繁に亡き夫の墓参に訪れており、地元の政界関係者の間では、工事は「安倍晋三記念館」にするためではないかという見方がある。

 下関の自民党関係者が語る。

「安倍先生の国民葬と県民葬の後、記念館構想が持ち上がった。元秘書の前田晋太郎・下関市長や安倍系市議たちも前向きで、一時は3か所ぐらいの候補地が挙がっていたが、時が経つにつれて下火になっている。前田市長も次第に安倍先生のライバルだった林芳正・官房長官に擦り寄っているし、県や市の予算で下関に建てるのは難しい情勢だ。

 そこで昭恵さんは長門市の屋敷を安倍記念館にして遺品などを展示するために工事をしているんじゃないか。政治資金が十分残っているから、当面の運営費には困らないはずです」

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