「もしかめブラザーズ」はYouTubeで謝罪
すでに7年連続で行われている恒例企画とはいえ、そもそも歌唱中にけん玉チャレンジを実施すること自体の是非も問われ始めている。
「三山ひろしさんの出番のときは、カメラもけん玉チャレンジのほうを追っていますし、もはや誰も歌を聞いていないのではないかという雰囲気ですからね。本来の“歌合戦”ということを考えると、番組の主旨からズレているとも言える。そのうえ、一般参加者の負担が大きすぎるのであれば、この企画はやめたほうがいいという声も聞こえてきます」
また、けん玉チャレンジへの参加者が、いろいろな形で注目の的となっているのも事実。今後、“ただただ話題になりたいだけの売名目的の参加者”が登場してくる可能性すらある。
「今回失敗したしゅんさんは、事後のフォローをするという意味も込めて、いくつかのメディアに登場しました。本当であれば、こういったことがないほうがいいわけですが、“メディアに出られるかもしれない”と思って、売名行為としてわざと失敗する参加者が出てくる可能性は否定できないでしょう。
また、わざと失敗しないとしても、リハーサルと違う動きをして、目立とうとする参加者がいてもおかしくない。そういったリスクがあるのは間違いないですね」
世界で見てもらう番組に
今回の紅白は、第1部(午後7時20分~午後8時55分)の平均世帯視聴率が29.0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)、第2部 (午後9時~午後11時45分)の平均世帯視聴率が31.9%で、いずれも過去最低となった。NHKの稲葉延雄会長は1月17日、定例会見で「視聴率は「指標ではあるけれども、すべてを表しているものではないという感じはします」とコメントした。
また、K-POPアーティストなどが多く出場したこともあり、「今回のテーマは『ボーダレス』ということで、世界に向けて見てもらう番組になっていくのでは」と、紅白の今後について話している。
「世界に向けて、日本の音楽を伝えていく番組であるならば、余計にしっかりと歌を伝えていく必要があるでしょう。けん玉チャレンジも、日本の文化を歌とともに伝える演出としては間違っていないのでしょうが、それで歌が薄まってしまうのであれば意味がない。
また、毎年けん玉チャレンジを見ている視聴者であれば、“何をやっているか”もわかりますが、海外の視聴者があのチャレンジを初めてみた場合、伝わりにくい部分も多いはずです。そういったところも含めて、あの演出については見直す余地があると言えるでしょうね」
本来とは違う形で話題になってしまった紅白のけん玉チャレンジ。次回以降も継続するのか注目だ。
「もしかめブラザーズ」は紅白出場にこんなポーズを決めていた(YouTubeより)
2人で深く頭を下げた(YouTubeより)
三山ひろしの特技「けん玉」が炸裂
純烈メンバーもけん玉に挑戦