2019年の二階堂ふみ
「知名度を広めたい」実はゴリゴリの成り上がり志向?
2019年には「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!」のセリフが衝撃だった、映画『翔んで埼玉』にGACKTとダブル主演しているし、昨年11月公開の第2弾にももちろん主演。2020年にはNHKの朝ドラ『エール』で、主人公の作曲家を支える妻(ヒロイン)を好演していた。
また二階堂が「火曜ドラマ」で主演するのは二度目で、2021年にもドタバタ系のラブコメ『プロミス・シンデレラ』にて、性格の悪い金持ち男子高校生と恋に落ちるバツイチアラサー女子を演じていたのだ。
このようにメジャーな作品やポップな作品にも積極的に出演しているのである。
そんな二階堂の作品選びのスタンスは、かつて出演していたあるバラエティ番組内での発言から推察することができる。
二階堂は2016年から2年間、『ぐるナイ』(日本テレビ系)の人気企画「ゴチになります!」にレギュラー出演。新メンバーとなることが発表された際、共演者からなぜこのバラエティ仕事を引き受けたのかと質問され、率直にこう答えていたのだ。
「知名度を広めたい、と思いまして」
後日行われた同番組の囲み取材でも、スーパーやタクシーで女優だと気付かれないため、まだ自分が有名になったという感覚がないと吐露していた。
そう、彼女はニッチな作品やエキセントリックな作品ばかりを好んでいるわけではなく、実はけっこう承認欲求強めで、ゴリゴリの成り上がり志向の持ち主なのではないだろうか。──貪欲かつ野心家の一面もある二階堂。昨年は『VIVANT』に『翔んで埼玉』第2弾と大ヒット作に出演が続き、今年もさっそく恋愛ドラマ主演と大車輪の活躍。さらなる飛躍の予感だ。
【プロフィール】
堺屋大地(さかいや・だいすけ)/恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『文春オンライン』、『CREA WEB』(文藝春秋)、『smartFLASH』(光文社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『日刊SPA!』などにコラムを寄稿。これまで『女子SPA!』(扶桑社)、『スゴ得』(docomo)、『IN LIFE』(楽天)などで恋愛コラムを連載。LINE公式サービス『トークCARE』では、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている(2018年6月度/カウンセラー1位)。
公式Twitter:https://twitter.com/sakaiyadaichi