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【住民から「土地を汚すのか」の罵詈雑言も】横浜市の障害者グループホーム経営者が明かす懸念 市内の“開設断念”騒動が「悪しき前例になってほしくない」

山中竹春・横浜市長も会見で懸念を表明した

山中竹春・横浜市長も会見で懸念を表明した

 神奈川県横浜市金沢区に開所予定だった知的障害者専用のグループホームが、近隣住民の反対により、計画を断念せざるを得ない事態に陥っている。

 同施設は2023年11月に開所する予定だったが、同年10月に行なった住民説明会で、「こんな施設ができるなら、お金があれば引っ越したい」「許可もなく事業概要に住所を入れている。不愉快だ」「住民感情になぜ配慮をしないのか」など、運営事業者の計画に対する反対意見が相次いだ。

 情報提供を受けた横浜市の担当課も、近隣住民への聞き取りを別途行ない、説明会の参加者から差別的な発言があったことを確認しているという。横浜市健康福祉局障害施設サービス課の担当者はこう語る。

「該当地の町内会は、障害者グループホームが建設されることについて、従前から理解を示されていたのですが、説明会の席で一部の住民の方から、報道にあるような強い口調の反対意見が出されたようです。町内会としては、今後地域住民に向けて、障害への理解を促す研修会などを検討しているとのことです」

 国は障害を持った人が住み慣れた地域で生活できるよう、施設入居から地域生活への移行を推進している。グループホームはそれにあたっての有力な選択肢だ。横浜市も障害者グループホームの定員数を年200人ずつ増やしていくよう取り組んでいる。

 そうしたなかで、今回の“計画断念”騒動が起こった。山中竹春横浜市長は1月24日の定例会見で、「(今回の出来事について)残念です」としたうえで「障害の理解が、地域に浸透していくための研修などについては、積極的に支援していかなければいけない」などと語った。

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