豊さん(左)とのウエディング写真(村上のインスタグラムより)
生き残るための高度な戦略
わずかな婚姻期間以上に大きな議論を呼んだのは、羽生が麻裕子さんを一貫して「一般の方」と扱ったことだった。
「麻裕子さんはバイオリニストとしてCDを出し、有名アーティストとの共演経験があるなど、ステージ上でスポットライトを浴びてきた存在でした。それなのに、羽生さん側は“一般人扱い”を貫いた。その姿勢に、麻裕子さんの地元・山口などでは批判の声も聞かれました」(スポーツ紙記者)
芸能人や著名人が、結婚相手のことをどこまで明かすかの判断には、難しい側面がある。羽生のように、女性ファンに支えられているならばなおさらだ。
「実際、羽生さんが結婚を発表した直後には、羽生さんのグッズがフリマサイトで投げ売りされたり、羽生さんをトップ記事にしたスポーツ紙が以前ほどの売り上げにならないなど、如実に影響があったようです。そうした意味では、“麻裕子さんの存在を徹底的に隠す”という戦略は間違っていなかったのでしょうが、それ以上に、麻裕子さんのそれまでの実績を否定するかのような扱いに、疑問の声は消えませんでした」(前出・スポーツ紙記者)
一方、羽生と正反対の選択をしたのが、村上だ。2014年のソチ五輪に羽生とともに出場し、現在は解説者やタレントとして活動する村上は、1月21日の『行列のできる相談所』(日本テレビ系)に出演し、結婚を発表。2才年下のお相手・豊さんとラオスに弾丸旅行に行く様子が放送され、出会いが行きつけのかき氷店だったことや、初デートの様子まで詳細に明かした。
村上に意中の相手がいることは、昨年12月に『週刊文春』が報じていた。記事では豊さんは《年下の実業家》とされていた。
「芸能マスコミの間では“不動産会社を経営している”といった話が出回っていました。最近は、ベンチャー企業の経営者や外資系金融機関で働く超エリートと、女優や女性アナのカップルが増えていますから、村上さんも“一般人とは到底言えない一般人”との交際とウワサされていました」(芸能関係者)
実際のところ、豊さんは現在、スキンケア会社に勤める「サラリーマン」なのだという。
「モデルで美肌研究家のソンミさん(35才)が経営するスキンケアブランドで働いています。豊さんは、学生時代に10年間海外で生活していた国際派ではありますが、ごくごく普通の男性ですよ」(村上の知人)
にもかかわらず、村上は豊さんを「テレビでの顔出し」にまで引っ張り出した。
「引退後の村上さんは、フィギュアスケートの解説者の枠におさまらず、タレントやコメンテーターとして大活躍しています。笑顔がお茶の間に受け入れられているのはもちろんですが、情報番組でのコメントには熱心な勉強の跡が見え、鋭い意見も多い。旦那さんを公開したのも、この先芸能界で生き残っていくための高度な戦略のようにも感じます」(前出・芸能関係者)