かつて更年期障害を明かした

かつて更年期障害を明かした

 まずは別掲のチェックリストを見てほしい。「更年期障害なんて自分の夫には関係ない」などと考えるのは危険だ。2022年に厚労省が公表した「更年期症状・障害に関する意識調査」では40〜64才の男性の4割以上が何らかの更年期症状を持つ可能性を指摘した。芸能界でも一茂のほか、ヒロミ(58才)や吉田拓郎(77才)らが過去に症状に悩まされたと告白した。

「程度の差はあるものの、女性の更年期障害は多くの女性が通過する『症状』ですが、男性更年期障害はすべての男性に起こるわけではない『病気』です。放置すると日常生活が困難になるほど重症化することもあります」

 男性更年期障害の原因は男性ホルモン「テストステロン」の減少だ。

「テストステロンは加齢や、生活習慣・生活環境の変化の影響を受けます。例えば、日常生活においてストレスが大きかったり、また転職、退職、配置換えなどで自己実現や自己表現ができなかったり、周りの評価が少なく緊張が続くと減少しやすい。テストステロンが低いと、うつ病になりやすいこともわかっています」

 一茂は更年期障害を告白した『モーニングショー』で「芸能界の仕事をやっているときがいちばんストレスがかかる」と強調。また2018年には、「過去に重度のうつに悩まされた」ことをテレビ番組で明かしている。

家庭崩壊に追い込まれる

 もし、夫に更年期障害が疑われる症状が出たら、妻はどうすればいいのか。

「泌尿器科を受診すると、血液検査でテストステロンの量を調べられます。メンズヘルス外来、男性更年期外来の受診も効果的です。男性更年期障害と診断された場合、症状を緩和するための薬物治療やホルモン補充療法が行われるケースがあります。ホルモン補充療法はテストステロン製剤を2〜4週間に1回、筋肉注射する治療法で、3か月ほど行って効果があれば1年程度続けます」

 他方で生活習慣を見直せば、テストステロンの分泌が増える可能性もある。

「まず大切なのが適度な運動と質の高い睡眠。食材ではにんにくや玉ねぎのようなにおいの強い野菜、ブロッコリーやキャベツ、牛肉などが効果的です。またテストステロンは“社会性ホルモン”と呼ばれ、社会的に受け入れられると分泌が高まるので、積極的にボランティア活動をしたり、多くの人と接するコミュニティーを持ち、新しい分野にチャレンジすることも求められます」

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