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《有名人と浮名を流した黒田アーサー》「酒は一滴も飲めず、夜遊びもほとんどしない」17歳年下妻と結婚12年「夫婦円満の意外な秘訣」

バブル期を象徴するような、“バイリンガルの爽やかイケメン”の1人として多くの女性を魅了

バブル期にドラマや映画、外国語番組で活躍した俳優の黒田アーサー

 バブル期にドラマや映画、外国語番組で活躍した俳優の黒田アーサーさん(62)は、マイケル富岡、羽賀研二らと並びプレイボーイの印象も強い。私生活でも多くの浮名を流した黒田さんだが、2011年に結婚してからは、浮いた話は聞こえてこない。夫人や両親の話を聞くと、これまたイメージと違う黒田さんの素顔が見えてきた。【前後編の後編。前編から読む

 * * *
 いかにも芸名、という印象の「黒田アーサー」という名は、実は本名。米・サンフランシスコ生まれで、英語ペラペラの帰国子女。2歳上の姉・メーベルさんは元宝塚の女優──これらの事実も、黒田さんの明るく爽やかなボンボン、というイメージを作った。

「おやじは貿易会社か何かをやっていて、日本航空の現地採用スタッフだったおふくろと出会い結婚し、姉と僕が生まれました。おふくろの親しい米国人ご夫婦の名前がアーサーさんとメーベルさんで、そこから僕ら姉弟の名前は付けられたんです。

 でも、両親は僕が5歳のときに離婚し、おふくろは僕と姉を連れて日本へ帰国。だから、オヤジとは全然会えないまま、10年以上前に亡くなったと聞いています。実は、おふくろも去年、ハワイで外傷性硬膜下出血で亡くなってしまいました。でも、長く会っていなくて、姉から聞いたんです」

 イメージからは意外な、複雑な家庭事情があったのだ。

「いろいろあって、家族とは若い頃から折り合いが悪くて。17歳のときにサンフランシスコへ単身留学したんですけど、家族の元を離れたい気持ちもありました。だから、帰国後も家族の元へは帰らず、ずっと1人暮らしをしていたんですよ。

 留学は、僕の国籍が米国だから、自分のアイデンティティーを考え英語が話せるようになりたい、という思いもありました。費用は自分でまかない、渡米先でバイトして生活費や学費を稼いでいました。英語も忘れていましたから、習得するのは大変でした。でも、そのおかげでバイリンガルになり、その後、俳優としての人生を歩むことになるのですからわかりませんよね」

 バイリンガルになったことが、黒田さんの人生の転機となった。1982年、2時間ドラマ『名犬ゴローの冒険 ビバ!カナダ』(日本テレビ系)の主役でデビュー。21歳のときだった。

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