不当な扱いにはきちんと態度を硬化させたテイラー・スウィフト
先日、アメリカのゴールデン・グローブ賞授賞式でのテイラー・スウィフトが話題になった。司会者が「NFLとゴールデン・グローブ賞の違いは何かというと、ゴールデン・グローブ賞の方が、テイラー・スウィフトがカメラに抜かれる回数が少ない」と冗談をいった。テイラー・スウィフトの恋人はNFLの選手で、彼女が試合を観戦中、カメラで抜かれたりもする。そのことをからかったが、テイラー・スウィフトは一切笑いもせず、不愉快そうな表情でドリンクを飲んでいた。歌手、表現者として参加しているのに、NFLの選手の恋人として取り上げられてしまったから。
場の空気を読んで愛想笑いをしたりせず、不当な扱いにはきちんと態度を硬化できる彼女を見習いたい。私だったらへらへらと笑って受け流してしまうかもしれない。本音をいえば、もし私が上川外相だったとしても、記者会見で麻生太郎副総裁に抗議をできるか、自信はない。
しかし、もう空気を読んでわきまえている場合ではないのだ。私たちやそれより上の世代には、空気を読んでわきまえ、あるいはへらへらとして男尊女卑を助長してしまった責任がある。これからの世代のためにも声をあげるべきだ。
こうして私が自分の意見を書いただけで「怖い」だとか「急にフェミニストみたいなことをいい出した」とかいってくる人もいる。私の個性であるチャラチャラした話だけ書いていればいいのに、なんていわれたこともあった。私が男性だったら意見を書いただけで「怖い」なんて言われないだろう。そして、フェミニズムは特殊な考えではないはずだ。チャラいこととフェミニズムは矛盾しません。