──新聞を読むことが派手なのか。
「本人らしさが田舎者からしたら派手に見えた。それを怒ったら、控えめに自粛していきましょうと改めることになった。(読ませなかったというのは)事実誤認です」
本人が自主的にそうしたかのような言いぶりだ。
PTSDを揶揄して「ぴーすけ」と呼んだのかという質問には「違います」とした。
天台宗務庁に一連の事実関係を問うたが、「懲戒審理申告書を受理しました。今後は宗規に則り、調査を行う」というのみ。
訴えに誠実に向き合わなければ、教団の信用も地に堕ちるだろう。
【プロフィール】
広野真嗣(ひろの・しんじ)/ノンフィクション作家。神戸新聞記者、猪瀬直樹事務所スタッフを経て、フリーに。2017年、『消された信仰』(小学館文庫)で小学館ノンフィクション大賞受賞。近著に『奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか』(講談社)。
※週刊ポスト2024年2月23日号