〈(叡敦さんが)A〔原典では実名、以下同〕に対して怒りをぶつけると、Aは突如「お前の存在そのものが悪いんじゃあ!(略)」などと怒声を上げ、申告者を庫裏に引っぱり込み、強姦した〉
〈Aは、その後、申告者をホテルに連れまわすようになり、説教を交えつつ頻繁に性行為を強いた。性行為の間、Aは、申告者に対し「南無観世音」「オンアロリキャソワカ」等のご真言を唱えるよう指示した〉
行動をエスカレートさせたA氏は、2010年3月、腰まであった叡敦さんの髪をハサミとT字カミソリで剃り、抵抗する意思を挫いていったという。
叡敦さんが提出した陳述書には、〈Aは、私に長時間説教を繰り返した他、Aの許可がない外出を禁止し、私の外出時には、監視するように傍についていました〉という責苦も綴られる。
外出時はモノ扱いだったと叡敦さんが語る。
「ある時は僧侶の葬式に行くと言って、Aの車に乗せられました。“式の間は車のトランクに隠れていろ”と言われ、1時間半ほどじっとしていた」
恫喝も続き、恐怖で新聞やテレビも見られない。
暴言も度を超え、「ダニ」「犬」、さらには女性の局部を示す英語をもじって「ヴァギちゃん」と呼ばれることもあったと叡敦さんは訴える。