SNSでバズった(とんかつ丸七提供)
豚肉の品質向上が著しい
ビジュアル面で印象的な厚切りのブロック肉だが衛生面での疑問の声も出ている。揚げる際に中まで火が通らない可能性があるという指摘だ。しかし、重盛氏は近年の「豚の品質向上」についてこう語る。
「近年では品種改良によりさまざまな品種の豚肉が増えました。豚肉はきちんと加熱処理を経ないと食中毒の危険性があったり、独特な臭みがあったりして苦手な人が多かったものの、品種改良を重ねて克服する事例も出てきました。
たとえば『SPFポーク』はその代表例。これは指定された病原体を持たないよう生産された豚肉で、より安全で美味しくいただけます。全体的にも豚肉の品質はアップしており、とじないカツ丼台頭の大きな要因になったでしょう」