丸いお目々がキュートなヒロシの愛猫・あっちゃん(敦司)。やさしくて謙虚な性格のため、妹分の櫻ちゃんに、ご飯もヒロシのおひざの上も譲りがちなのだとか

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ヒロシ:藤さんと違っておれは猫を飼ったことがなかったから、すべてが初体験。何をやるにも怖くて仕方がなかった。福岡からはケージに入れて、新幹線で連れて帰ったんですが【※猫をケージに入れ「手回り品きっぷ」(290円/サイズ・重量制限あり)を購入すれば新幹線内に持ち込める】、怖がっているからずっと話しかけてあげて……。

 おれは普段、普通車に乗るんですけど、このときは周りのお客さんに迷惑をかけないよう、そして、あっちゃんを怖がらせないよう、グリーン車に乗りました。

 家に着いても、ケージから出てこない……。ようやく出てきたと思ったら部屋の隅っこでじっとしているもんだから、大丈夫かな、うちに連れて帰ってよかったのかな、申し訳ないことをしたのかなって、不安で仕方がありませんでしたね。

藤:マルオレちゃんも最初、あっちゃんと同じだったわ。ソファの奥に隠れて震えて……。特に末っ子のマルは怖がり。でも、お姉ちゃんのオレオが先に慣れて、トイレもご飯もすぐに上手にできるようになったから、マルもまねしてできるようになったの。義母の言う通り、“2人”一緒に引き取ってよかった(笑い)。

おてんばで食いしん坊な櫻ちゃん。「女の子の方が強いのは人間も猫も同じなんだな~」とヒロシ

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ヒロシ:わが家も昨年の11月に櫻という女の子を引き取って“2人”になりました。1年間あっちゃんと暮らしていて、お互いが生活に慣れた頃、ふと、この子はずっとおれとだけ過ごして、猫の友達がいなくていいのだろうかって、思ったんですよね。それで、猫の保護活動をしている別の友人に相談して、生後2か月のキジトラ(茶に黒っぽいしま模様がある猫)・櫻を迎えました。

〈櫻ちゃんは最初こそ、先住猫のあっちゃんを威嚇していたが、彼がやさしくておとなしい性格だったおかげで、すぐに慣れたという〉

ヒロシ:藤さんのオレオ同様、女の子の方が環境に慣れやすいのかもしれませんね。いまでは、わが家でいちばん櫻ちゃんが偉そう。あっちゃんのご飯を横取りするし、遠慮するあっちゃんを尻目に、おれのひざに乗ってくる。あっちゃんが少し離れたところでこちらを見ながら、じっとがまんしているのがわかるから、おれとしては切ないんですよね。

藤:けなげねえ(笑い)。

(後編に続く)

【プロフィール】
藤あや子/歌手。1961年秋田県生まれ。1989年、28才でデビュー後、日本有線大賞ほか多くの賞を受賞。NHK紅白歌合戦に21回出場。作詞家、作曲家としても活躍中。2019年からマルとオレオとの日常を綴ったX(@fuji_ayako)が話題に。著書に『マルとオレオと藤あや子』(世界文化社)、『マルとオレオふたりはなかよし』(KADOKAWA)など。

ヒロシ/芸人。1972年熊本県生まれ。2004年頃から自虐芸でブレーク後、ソロキャンプを楽しむYouTube動画が話題になり、ソロキャンパーとして活躍。バンド「THE SPIDER LILLY」のメンバーとしても活動中。近書に『大人のソロキャンプ入門』(SB新書)。あっちゃんと櫻ちゃんの様子はInstagram(@hiroshidesu.official)やX(@hiroshidesu0214)に掲載中。

取材・文/前川亜紀 撮影/政川慎治 愛猫の写真/藤あや子、ヒロシ

※女性セブン2024年2月29日・3月7日号

「あっちゃんに似ているグッズがあると思わず目が行く」というヒロシ。あっちゃんそっくりのポーチを愛用

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箱があると2匹で仲よく入るという。左がお姉さんのオレオで右が甘えん坊の弟マル

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オレオで右が甘えん坊の弟マル

マルとオレオ

生後半年頃のオレオ。「非の打ちどころがないべっぴんさんでしょ」と藤

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この写真のマルに一目惚れしたという藤。「白いシャツを着て白い手袋をしているみたいでかわいい」(藤)

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櫻ちゃんがいないときを狙って甘えにくるあっちゃん。それが少し切ないという

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名前を呼んでも来てくれないツンデレ(?)な櫻ちゃん。そこもまたかわいいとか

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取材場所の机に敷き詰められた愛猫たちの写真を見ながら、対談は和やかに進んだ

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料理を前にしてもお利口さんなマルとオレオ。「ありえない! 櫻ちゃんならすぐにつまみ食いしている」と驚くヒロシ

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藤も猫耳をつけたコスプレをしてパシャリ。愛猫を前にするとおちゃめな一面を見せる

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