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【後進の育成に心血を注ぐジャンボ尾崎】門下生のために自ら練習場の芝を整備、練習器具を手作り 教えないで「気づかせる」指導法

「オレは頑張っている姿を見るのが好きなんだよ」と語るジャンボ尾崎(撮影/太田真三)

「オレは頑張っている姿を見るのが好きなんだよ」と語るジャンボ尾崎(撮影/太田真三)

 前人未到のプロ通算113勝を誇るジャンボ尾崎(77)。1月に喜寿を迎え、今はどんな景色が見えているのか──。【前後編の前編】

 男子ゴルフ界のレジェンドは愛弟子たちへの思いを問われると、「孫みたいなもんだからね」と前置きしてこう続けた。

「みんな一生懸命だから、見ていて楽しい。オレは頑張っている姿を見るのが好きなんだよ」

“令和のジャンボ軍団”には、女子のトッププロである原英莉花(25)や2018年に開設された「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の1期生である西郷真央(22)らが名を連ねる。アカデミーの門下生たちは、285ヤードのドライビングレンジ、パッティンググリーン、練習用バンカー、食堂・簡易宿泊施設付きクラブハウスに加え、18ホールのショートコースまで備える千葉市内の「ジャンボ軍団専用練習場」で指導を受ける。

 アカデミー生には、ジャンボのプレーを直接見た経験がない世代も増えているが、ジャンボが育てた教え子が、次世代の憧れになっている。

 2月4日に開催された7期生のセレクションには、書類選考を経た中学3年生から高校3年生までの19人が参加した。テストの参加資格は〈ハンデ5以下〉〈プロゴルファーを目指している〉という競技面に加え、ジャンボ軍団らしく〈ゴルファーらしくきちんと挨拶や礼儀が身についている者〉という条件も付く。

「毎年レベルが下がっている。今は男女ともにパワーの時代。男は300ヤードを打たないとダメ。女子もランを入れて250は欲しい。それだけ打てる子は2~3人かな」

 飛距離にこだわり続けた自身のプレーに重ねているようにも聞こえた。ジャンボが続ける。

「目標というのは超えられるし、超えなくちゃいけない。どう超えるか自分で考えないと」

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