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『ちびまる子ちゃん』声優・TARAKOさんが「まる子役のイメージ」に悩んだ過去 直近で寄せていた「私、命をかけて演じますね」のメッセージ

役者仲間に囲まれるTARAKOさん(オフィシャルブログより)

役者仲間に囲まれるTARAKOさん(オフィシャルブログより)

 国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』の主人公・まる子役で知られる声優のTARAKOさんが亡くなった。63歳だった。

 TARAKOさんは、群馬県太田市出身。一風変わった芸名は、『サザエさん』のタラちゃんの声に似ているということで学生時代につけられたニックネームが由来だ。学生時代にアコースティックギターで作詞作曲を始め、高校卒業後は演技の専門学校へ。1981年にアニメ『うる星やつら』の幼稚園児役で声優デビューを果たし、1983年にはシンガーソングライターとしてファーストアルバム『とっておきの瞬間』をリリースした。

 デビューしたばかりの頃は声優の仕事だけで食べていくことができず、アルバイトのかたわら、なんとか活動を続けていた。しかし、1990年に放送スタートした『ちびまる子ちゃん』がTARAKOさんの運命を変えた。最大の当たり役と言えるまる子だが、実は当初は違う人物がキャスティングされていたという。

「まる子役のオーディションは、実は2度行われました。オーディションで合格した人が原作者であるさくらももこ先生のイメージに合わず、やり直しになったんです。2度目のオーディションに参加したTARAKOさんは、さくら先生に声や話し方が似ているというのが決め手になって合格。『ふたりが話していると、どっちがしゃべっているかわからない』と言われるほどでした」(アニメ業界の関係者)

『ちびまる子ちゃん』をきっかけに、TARAKOさんは一躍お茶の間の人気者に。ドラマに映画、バラエティ番組と引っ張りだこで、多忙な日々を過ごした。しかし、本人は“まる子役声優”という肩書に葛藤もあったようだ。

「“本業はシンガーソングライター”という意識があったので、まる子のイメージが強くなりすぎることに一時期悩んでいる様子でした。ただ、『“まる子の人”で終わらないためには自分の頑張りが重要だ』という思いがモチベーションにも繋がっていたようです。

 まる子役が大当たりしたからこそ、『あえて違う声で演じてほしい』というオファーもどんどん増えていったそうです。そんな中でTARAKOさんの悩みも解消し、自分にいろいろなチャンスを与えてくれたまる子役にあらためて感謝するようになったと聞きました」(前出・アニメ業界の関係者)

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