歌手デビュー50年を過ぎたユーミン(写真は2022年)
一方の沢田も、ユーミンのことが気になっていたようだ。
「『静かなまぼろし』はユーミンからジュリーへの2作目の楽曲提供でした。1曲目は1976年に発売されたジュリーの16枚目シングル『ウィンクでさよなら』で、彼女は作詞を担当しています。
この曲はユーミンの『ルージュの伝言』(1975年)の歌詞を気に入ったジュリーが、『この歌詞に登場するカップルの男性側視点で書いてほしい』と、彼女に作詞を依頼して実現したといわれています。『ウィンクでさよなら』は『ルージュの伝言』のアンサーソングという説があるんです」(前出・音楽ライター)
互いをリスペクトし、“相思相愛”とも言える関係だった2人。しかし、1978年の共演以降は、同じステージに立つことはなかった。それだけに、いまの『MUSIC FAIR』のスタッフも、過去に共演していたことがあったという事実に驚いたようだ。
「そのときの映像はフジテレビ内でも保存されておらず、一般の視聴者からの映像提供を受けて放送しました。そんな遠い昔のたった1回の共演を、ユーミンはしっかりと記憶し、いまも宝物としていたわけです。こうなると2人のファンとしては、沢田さんの反応も気になりますね」(前出・芸能関係者)
日本屈指のキャリアを誇る2人の歌手が出会ってから48年。ユーミンからの秋波に、沢田が歌うアンサーソングは──。
※女性セブン2024年3月21日号