子どもに白鵬米を配る宮城野親方

子どもに米を配る宮城野親方(白鵬米のインスタグラム)

新潟から東京への呼び出し

 ただ、告発文ではイベントの後日、A市議がB氏の東京の事務所に呼び出されて監禁状態になり、複数回の挨拶があったことなどを咎められるなどしたため、警察に行き、弁護士を通じた示談交渉となったが、その後に連絡が取れなくなったとしている。さらには知人の話として、B氏が暴力団の下部組織に関係していることが示唆されたとしている。この件について、前出の地元企業の社長はこう話す。

「トラブルの後にA市議と飲んだ時に“(B氏が)まるでヤクザだな”などと酒を飲みながらのジョークとして言った。お互いによく知った仲ですからね。それを告発文に書くのはどうかと思います。そこまで書くならどの組織かを調べてなきゃいけない。

 東京の事務所に呼び出しがあったのも事実だが、新潟から東京までの新幹線の往復チケットを送ったと聞いている。ビジネスの話し合いをするためで、話し合いが終わるまで帰してもらえないということでは監禁かもしれないが、そこで暴力があったわけではないと聞いた。(B氏は)高校時代から付き合があるが反社だというような行動は見たことがない。風呂も一緒に入ったし、事務所にも行ったが提灯も上がってなかった(笑)」

 白鵬米の販売会社に連絡したが、窓口の人間は「(B氏は)もういない。すでに会社は解散状態です」と回答。相撲協会の広報部に告発文について確認すると、「広報部では告発文について把握してない。なので、調査するかどうかは答えられない」との回答だった。

 2年も前のトラブルが告発文として協会に送られてきたのは、宮城野部屋で弟子の暴力が問題化したことと無関係ではないだろう。告発文では「宮城野部屋で異常ともいえる事態が世間で注目されていますが、ここに書き綴ったものは、私個人が体験したほんの一部でしかありません。まだまだ多くの被害者がおられます。その方々が実際に受けた被害を公表し、声を上げて相撲界の正常化に行動を起こすやに伺っています」としている。

「この状況では、協会は周辺も含めた暴力トラブルに何よりも敏感になる。北青鵬の問題も、師匠として問題を知りながら十分な対応や報告がなかったことが問題となった。こういった告発文を執行部が何も調査せずに放っておくことはないのではないか」(前出・協会関係者)

 次号・3月18日発売の週刊ポストでは、暴力トラブルの目撃者の詳細な証言や協会内の“白鵬追放”への動きなどについて詳報する。

関連キーワード

関連記事

トピックス

ブラジルを公式訪問している佳子さま(写真/アフロ)
佳子さま、外交関係樹立130周年のブラジルを公式訪問 子供たちと笑顔でハイタッチ、花柄のドレス姿も 
女性セブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
家出した中学生を自宅に住まわせ売春させたとして逮捕された三ノ輪勝容疑者(左はInstagramより)
《顔面タトゥーの男が中学生売春》「地元の警察でも有名だと…」自称暴力団・三ノ輪勝容疑者(33)の“意外な素顔”と近隣住民が耳にしていた「若い女性の声」
NEWSポストセブン
山本賢太アナウンサーのプロフィール。「人生は超回復」がモットー(フジテレビ公式HPより)
《後悔と恥ずかしさ》フジ山本賢太アナが過去のオンラインカジノ利用で謝罪 「うちにも”オンカジ”が…」戦々恐々とする人たち
NEWSポストセブン
親日路線を貫いた尹政権を「日本に擦り寄る屈辱外交」と断じていた李在明氏(時事通信フォト)
韓国・李在明新大統領は親中派「習近平氏の接近は時間の問題」、高まる“日本有事”リスク 日米韓による中国包囲網から韓国が抜ける最悪のケースも
週刊ポスト
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 落合博満の巨人入団をめぐって議論白熱「どう転ぶかわからないけど、ボクは落合を獲るのがいいと判断した」
週刊ポスト
田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン