元横綱・白鵬を取り巻く環境

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「白鵬米」は、2009年に横綱時代の白鵬が北海道滝川市と協力して、寒冷な母国・モンゴルでの稲作普及を目指すプロジェクトとしてスタートした。ただ、滝川市との取り組みは2019年で終了。引退後の2022年に販売会社を通じて南魚沼市の農家と提携し、「白鵬米」と名付けたコシヒカリの販売を始めた。地元紙記者が言う。

「高品質なお米のオンライン販売で、品質は間違いのない特A地区特別栽培米。ただ、5kg6200円という値段で、定期便4回で2万4800円。抽選で親方のサイン色紙が付くものの、通常より2~5割は高い」

 宮城野親方が田植えや刈り入れをする写真でPRされ、2022年12月に南魚沼市のふるさと納税返礼品にもなって同年度は完売だったという。

「“商売上手”の白鵬はこうしたビジネスも含めての豊富な資金力で協会内の勢力を拡大してきた」(前出・協会関係者)とされるが、現在はなぜか、白鵬米の販売会社のHPは閉鎖されている。

 白鵬が手掛けたビジネスの現場での暴行トラブルの告発は、どのような内容なのか。「元関脇・貴闘力が3月6日に自身のYouTubeに告発文の内容を投稿。その後、告発者のA市議から削除依頼があったとして動画を消したが、場所直前で角界関係者の注目が集まっていた」(同前)のだ。

 告発状を出したA市議に連絡を取ると、代理人の弁護士が「現時点では取材には応じられない」とするのみだったが、現地取材で詳細が判明した。

 トラブルは2022年10月9日、南魚沼市の旅館の駐車場で開かれた白鵬米の試食会イベントで起きていた。A市議の告発状ではイベントが終わる間際に突然、白鵬米の販売会社のB氏が殴りかかってきたと記されている。

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