自分たちを取り巻く状況を、包み隠さず赤裸々に語ったみずきさんとこうへいさん
2023年6月には、現役医師の協力のもと、みずきさんの公開セカンドオピニオンをYouTubeチャンネル内で行ったが、それでもなお詐病を疑う声はなくならないという。みずきさんとこうへいさんは、「がんを証明しなければならないこと」に何度も苦しめられてきた。
「『なんでこんなに必死にみずきのがんを証明しなければならないんだろう』という虚しさはあります。がんじゃなかったらよかったのにって思っているのは僕たちの方なのに……」(こうへいさん)
誹謗中傷に対しては粛々と法的処置を進めていると2人は語る。実は今年2月、匿名掲示板に書き込まれていた殺害予告に対して被害届を出した結果、進展があったそうだ。
「昨年8月に匿名掲示板の殺害予告に対して被害届を提出していて、警察には捜査していただいていて。諦めかけていたんですが、2月に在宅事件になったという連絡があったんです! 書類送検はされていて、起訴か不起訴かを待っている段階ですね。当人は、海外サーバーの匿名掲示板に書き込んでいて、絶対に捕まらないと思ってやっていたでしょうから、まさか捕まるとは思っていなかったでしょう。今後はその人に対して、刑事事件が終わった後民事でも損害賠償請求を起こしていくつもりです」(こうへいさん)
2人の毅然とした対応は、インターネット上の身勝手な誹謗中傷の抑止力になるに違いない。
最後に、こうへいさんは1枚の診断書を取り出して見せた。
「取材を受けるときには、絶対に診断書を見ていただくようにしているんです。めざまし8さんに取材を受けたときにも、精密検査を受けた際の資料を見せていて、ご厚意で、そのことをテロップで出してもらっています。こうやって少しずつ信用を得ていくしかないですから」(こうへいさん)
つらい内容もありながら、自分たちを取り巻く状況を、包み隠さず赤裸々に語ったみずきさんとこうへいさん。今後もYouTuberとしての矜持を失うことなく、活動を続けていくだろう。